◇女子ゴルフツアーワールド・サロンパス・カップ 第1日(2024年5月1日 茨城県 茨城GC東C=6665ヤード、パー72)

 ツアー通算5勝中、3勝がメジャーの原英莉花(25=NIPPON EXPRESSホールディングス)が4バーディー、2ボギーの70にまとめ、2アンダーで大会自己ベストとなる8位で滑り出した。首位とは3打差。日本女子オープン、ツアー選手権リコー杯に続く、史上11人目のメジャー3冠を狙う。初優勝を目指す佐久間朱莉(21=大東建託)が67をマークし、5アンダーで単独首位に立った。

 やっぱり大舞台に強い。原の今季初めての1桁順位はメジャー初戦でやってきた。後半8番で軽いスライスの6メートルのバーディーパットを沈めると、力強く右手でガッツポーズ。バックナインで3つスコアを伸ばす粘りを見せ、5度目の出場で大会自己ベストとなる8位発進を決めた。

 「ティーショットが安定していて、バーディーチャンスにつけられた。ボギースタートからこのコンディションでアンダーに戻せたのは良かった」

 今季はここまで7試合で3度の予選落ちを喫し、最高成績は22位と低空飛行が続いていた。クラブの調整がうまくいかず、フェアウエーキープ率は全体57位の65・79%。持ち前の飛距離を生かし切れていなかった。

 試行錯誤の中で、今大会から投入した1Wのシャフトがハマった。開幕前日まで複数本を試した中で決めた1本。「今まで1Wだけ少し硬めのものを使っていたけれど、ウッドと同じ流れにしてみた」。1Wからウッドまで同じ感覚で振り抜けるようになり、この日のフェアウエーキープ率78・57%と安定。「自信を持って最後まで振れた」とうなずく。

 過去4度の出場で最高成績は昨年の20位という今大会だが、「みんなが獲りたい価値ある一戦」と位置づける。通算5勝のうち、3勝がメジャーと大舞台での強さを持つ25歳。メジャー3冠となればツアー史上11人目の快挙となる。「いい戦いができるように頑張りたい」。原の言葉に力がこもった。