◇明治安田J1リーグ第12節 京都0―3町田(2024年5月6日 サンガS)

 京都のU―23日本代表MF川崎颯太は開口一番「コンディションはどうか分からないけど、気持ちは100%で入った。結果、勝てなかったことがすごく悔しい」と唇を噛んだ。激動のU―23アジア杯を終えて、4日深夜にカタールから帰国。5日にチーム合流したばかりだったが、主将として大敗の責任を負うかのようだった。

 試合の入り方は悪くなかった。前半5分には鋭い切り返しで左足シュート。同12分にもカウンターで持ち運び、チームに活力を与えた。多くのU―23代表組がベンチやベンチ外となる中で「元々、出るつもりでした」と川崎。カタール滞在中もチョウ貴裁監督とは連絡を取り合い、コンディションの確認はしていた。「U―23代表のことは頭になかった」。

 今季ホーム戦全敗の記録を止めるべく縦横無尽に走り回った。走行距離は両軍3位の11キロ610メートルを計測。時差ボケや気候の違いなどをモノともしないタフネスぶりは発揮した。

 U―23アジア杯では6試合中5試合出場。パリ五輪出場権獲得に貢献したが、ここからはパリ五輪本大会行きへのメンバー入り争いが始まる。「まずは京都のために100%戦うこと。それが代表の評価にもつながる。得点や勝利に貢献する姿は見られると思うので結果が必要になるし、その結果のためにまた明日から頑張っていきたい」。パリ切符をつかむまでまだまだ走り続ける。