◇陸上・関東学生対校選手権第2日(2024年5月10日 国立競技場)

 男子1部の5000メートル予選で青学大のスーパールーキー・折田壮太が関東インカレデビューを果たした。14分04秒95の2位で12日の決勝に進んだ。

 序盤から集団について「今日のペースは良くも悪くもなくという感じ」と余力を残し、金谷紘大(駒大4年)に次ぐ2位でフィニッシュ。「しっかり予選で刺激を入れて決勝で、どのくらい戦えるか試してみたかった」と余裕の表情だった。

 兵庫の須磨学園時代は5000メートル日本人高校歴代2位の13分28秒78のタイムをマーク。昨年末の全国高校駅伝では日本人最高タイ記録で区間賞を獲得。鳴り物入りで常勝軍団の門を叩き「記録は持っているが、強さを大学では求めていきたい。自分が一番強いだなんて思っていない。チャレンジできる立場」と語った。

 4月下旬にドバイで行われたU―20アジア選手権の5000メートルを大会新で制覇。その後も疲れ知らずで練習にも熱が入っている。「塩出(翔太)さんや太田(蒼生)さんと横で走っていると差を感じる」と吐露も「まだまだ距離に対して強くなれる」と前向きに話した。

 青学大のユニホームを着たのは今日が初めて。「サブユニは着たことがあった。憧れていた」と笑顔で語った。今後は8月に行われるU―20世界選手権出場を目指す。「誰にも負けないラストスパートであり続けたい。それが勝てる選手につながる。強い選手になりたい」。まずは関カレで結果を残す。