アルアイン(UAE)の元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポ監督(48)が10日、翌日に迫った横浜とのACL決勝第1戦の公式会見に臨んだ。

 現役時代は絶大なるストライカーとして鳴らし、ACミランに所属した04〜05年シーズンの欧州チャンピオンズリーグ決勝では、当時リバプールでプレーしていた横浜のハリー・キューウェル監督(45)と対戦した経験を持つ。

 試合はACミランが3点を先制するも、リバプールが追いつき、PK戦の末に勝利。その激闘はリバプールファンから「イスタンブールの奇跡」、ACミランファンからは「イスタンブールの悲劇」と言われ、今も語り草となっている。

 クレスポ監督は「とても驚きの珍しい状況。またこうして別のチャンピオンズリーグの決勝という舞台で対戦できることに、とても驚いています。かつて戦ったときは、私にとってはとても難しい夜になりました」と約20年前の出来事を笑みを浮かべながら懐かしげに振り返り、今回の“再戦”に向け「今回はプレッシャーを相手にしっかりかけていきたい。こうして長い時間が過ぎたあとも、監督同士で競争力の高い舞台で対戦できることをとても楽しみにしています」と意気込みを語った。