ドジャースの大谷翔平投手が5日(日本時間6日)、本拠地でのブレーブス戦に「2番DH」で先発出場し、今季初の1試合2本塁打を含む4打数4安打3打点と大暴れ。リーグトップタイとなる10号に到達し、打率も.364に上昇した。試合はドジャースが5―1で勝利し、強豪ブレーブスを相手にスイープを達成した。

■今季最長、キャリア3番目の飛距離

初回無死一塁の第1打席。大谷は相手先発左腕マックス・フリード投手のカーブを捉え、9号の先制2ラン。これで勢いに乗ると、続く第2打席は左前打、第3打席も中前打を放ち、快音を連発した。 そして、ハイライトは8回の第4打席。相手2番手A.J.ミンターの初球を完璧に捉えると、グングンと伸びた打球はバックスクリーン左へ着弾。このリーグトップタイとなる10号は、打球速度110.6マイル(約178キロ)、打球角度26度を記録。そして、飛距離は464フィート(約141メートル)となり、今季自己最長でキャリアを通じても3番目の特大アーチとなった。

衝撃の一発を目の当たりにしたデーブ・ロバーツ監督は試合後、「左打者がセンターのあの深いところまで飛ばしたことを見たことあるか」と問われると、「ないね。ショウヘイは我々がまだ見たことがないことをやり続けている。左打者であろうが右打者であろうが、ナイターであろうがデーゲームであろうが関係ない。あんな深いところまで飛ばす選手はいない」と驚きを隠せなかった。

■援護弾に感謝「パワフルで素晴らしい」

さらに同監督は「しかも、今日は風が左から右へ吹いており、(左中間方向の打球を)押し返すようになっていた。それでも深いところまで飛ばした。彼は本当に素晴らしいスイングをした」と続け、称賛した。

同僚ミゲル・ロハス内野手も大谷の豪快アーチについて「あそこまで飛ばすには、(私なら)ボールを2回打たないと辿り着かないと思う」とジョークを交えて称賛。「間違いなく別次元の話。ラインナップにショウヘイのような選手がいるというのは本当に特別。彼は今日のようなことができる人だから」と話した。

また、今季3勝目をあげたジェームズ・パクストン投手は「(大谷は)とてもパワフルで素晴らしいチームメート。彼がドジャースにいてくれてうれしい」と援護弾に感謝した。

ドジャース移籍後初となる1試合2発で、4年連続2ケタ本塁打をマークした大谷。強豪相手のスイープに貢献し、ますます調子を上げていきそうだ。