アサヒ飲料は4月19日行われた発表会で、墨田区が推進する「ものづくり企業・スタートアップの共創」応援の取り組みに賛同し、「墨田区産業共創施設(SIC)」(東京都墨田区)で炭酸飲料を活用した取り組みを4月から実施すると発表した。

写真:(左から)山本亨墨田区長、アサヒ飲料マーケティング本部林未知香マーケティング一部長

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墨田区は、政策目的である「産業集積のアップデート」の実現に向け、核となる事業としてSICを23年10月に開設した。同区の産業集積と地域ネットワークを生かし、区内の企業やスタートアップを目指す事業者の支援をする施設で、現在212社が登録しているという。

今回、アサヒ飲料は“知る”“体験する”“共創する”の3つの側面から炭酸飲料を活用した取り組みを実施する。“知る”では、アサヒ飲料が展開している「アサヒ炭酸ラボ」の研究内容を紹介するセミナーを6月に実施し、炭酸についての理解促進を図る。

“体験する”では、アサヒ飲料が4月16日に発売した新商品「WILKINSON GO テイスティグレフル」を、4月と6月に計240本サンプリングする。同社はサンプリングに合わせてアンケートも行い、結果を商品開発などに生かすとしている。“共創する”では、6月にiU大学(東京都墨田区)の学生と「炭酸」をテーマにした商品開発やプロモーション開発のアイデア共創を行うとした。

今回の取り組みの背景として、「WILKINSON GO テイスティグレフル」のコンセプトが「働く人の背中を押す」であることから、アサヒ飲料が墨田区に炭酸を通じた地域共創の取り組みを提案し、実施に至ったという。

山本亨墨田区長は、「アサヒ飲料と墨田区は長い歴史と絆を持っている。今回の取り組みの中で、アサヒ飲料のイメージや研究成果が広がることは、墨田区にとっても良いことだ」と語った。

アサヒ飲料マーケティング本部無糖炭酸・果汁グループの香山宏グループリーダーは、「今回の取り組みによって、炭酸を通じて働く人を応援し、SICを軸に社会の新しい価値の創造を実現したい」と話した。