高知県では有給休暇や男性の育児休業の取得率が全国平均を上回っている事が県の調査でわかりました。

この調査は、県内企業の”働きやすい労働環境を整備する”ための資料で県が2019年度から1年おきに実施しています。今回は無作為に抽出した、5400事業所のうち2058事業所から回答がありました。

「労働環境」の項目のうち、「年次有給休暇の取得率」は67.6%と、前回の調査から11.2ポイント増加し全国平均を上回っています。

「男性の育児休業取得率」は28.7%と前回から12.9ポイント増え、全国平均を10ポイント以上上回りました。しかし取得期間は1カ月未満が54・9%で、女性の94.9%が6カ月以上取得するのに比べ短くなっています。

また「介護休暇制度の利用率」は前回から5.2ポイント増加しているものの11.4%にとどまっています。

一方「働き方改革」の項目のうち、「多様な働き方の取り組み状況」は「副業・兼業」が11.9%、「テレワーク」が8.6%、「フレックスタイム制」が6.4%など、県内で十分に浸透していないことがわかりました。

県雇用労働政策課では「今回の調査結果を活用して県の施策を強化し、働きやすさの改善や働き甲斐の向上につなげたい」としています。