南海トラフ地震や豪雨災害を想定した県の大規模な防災訓練が香南市で行われました。県の総合防災訓練は関係機関の連携など総合的な防災体制を高めるため年に1度開かれています。南国市や本山町など県中部の7市町村や、自衛隊、警察、消防など89の団体およそ900人が臨みました。
訓練は四国沖で南海トラフ地震が発生し家屋の倒壊や斜面の崩壊で土砂に埋もれた車両などが多数確認された想定で行われました。消防は特殊な道具を使って車のフロントガラスを取り除き、中にいた負傷者を救助していました。また、地震により停電した信号機を警察が電気自動車を使って復旧させるなど22の実践的な訓練が行われました。さらに今年は能登半島地震で道路が寸断されたことを踏まえドローンを使って輸血パックや薬を運ぶ訓練が初めて行われました。
訓練と同時に地域防災フェスティバルも行われ多くの人が訪れました。起震車で震度7の揺れを体験した大学生はー
宮城出身の高知大生「僕は出身が宮城なので小っちゃい時に(震災を)経験しましたね。いつ来るか分からないというのが一番怖いところではあるので、揺れを体験してその怖さをまた思い出して備えをもう一回見直さなきゃなという気持ちになりました」
このほか1時間に180ミリの降水を体験できる装置などもあり訪れた人たちは防災への意識を高めていました。