土地取引の指標となる公示地価が発表されました。宮城県内の土地の価格は、住宅地で12年連続の上昇となりました。また、商業地ではJR仙台駅東口エリアの上昇が顕著となっています。

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公示地価は土地の取引価格の指標にするため国土交通省が毎年発表しているもので、宮城県内では575か所が調査の対象になりました。住宅地で最も高かったのは仙台市宮城野区小田原弓ノ町で、1平方メートルあたり53万2000円で2年連続です。

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また上昇率が最も高かったのは、富谷市あけの平3丁目で+14.5%となりました。県内の住宅地の価格は平均で前の年より4.7%上がりました。上昇は12年連続です。商業地で最も高かったのは、仙台駅西口の仙台市青葉区中央1丁目で1平方メートルあたり458万円で42年連続です。上昇率が最も高かったのは宮城野区榴岡4丁目で+18.8%となりました。

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千葉陽太記者:
「仙台駅東口前エリアです。今回再開発が進むこちらの地域で上昇が目立つ格好となっています」

商業地のうち、ヨドバシ仙台第1ビルの開業に加えオフィスビルが進出する仙台駅東口エリアが上昇率のトップ3を占めていて、再開発の進展が価格上昇に色濃く反映された結果となっています。

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西山総合鑑定所 西山敦不動産鑑定士:
「今回、仙台駅東口はヨドバシ仙台第1ビルの効果もあって、西口に増して勢いが出ている。賃料水準は西口とほぼ同等」

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一方で、東日本大震災から復興を続けている南三陸町志津川地区や気仙沼市松崎地区などの住宅地では土地の価格が下落していて水産業をはじめとした地域経済の低迷などが要因とみられています。

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このほか、商業地のなかで4月末に閉店する仙台市青葉区一番町2丁目の金港堂書店が8位にランクインしていますが、不動産鑑定士の西山さんによりますと、人通りの多さや利便性などが評価されているため閉店による地価への影響は今のところ考えられないということです。