黄綬褒章を受章した仙台市青葉区の国見造園の社長、齋藤弘さん(70)です。

黄綬褒章受章 国見造園 齋藤弘社長:
「本当にびっくりしてます。自分が造園業やってるっていう証が証明されたっていうのが一番ですよね。誰も評価してくれる人がいなければ、自分の人生それで終わったのかなあなんて思いますけれども。ここで評価していただいて本当にありがたいと思ってます」

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齋藤さんは、高校を卒業してすぐに父が創業した造園会社に入りました。住宅や寺の庭のほか、公園など公共施設の手入れも担い、県造園建設業協会の副会長を務めました。

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東日本大震災では、県内の造園会社をとりまとめ、公園などのがれき撤去を1か月足らずで完了させました。当時、消防団員との二足のわらじをはいていた齋藤さんは、災害復旧に適任の人材でした。

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国見造園 齋藤弘社長:
「災害復旧ですから、造園っていうよりも完全に土木工事・整備ですね。8〜9メートルの津波が来て、大木がどんどん流れてきて、公園整備どころじゃなくなって。とにかくがれきを処理するっていうのが一番でしたね。とにかく人力では動かせないものばかりだったもんですから、会員100社以上に声をかけて、できるだけ機械をもってきて、とにかく整備しようと」

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また、齋藤さんは、造園技能検定試験の首席検定員として国家資格取得の審査をする立場でもあります。

国見造園 齋藤弘社長:
「今の人たちは情報がいっぱいあるから、もっと貪欲に吸収して技術を磨いてほしい。芸術性ある人がいっぱいいるので、(腕を)磨いて、カリスマ的造園士が生まれてくるように頑張ってほしい」

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今後も若手の育成に携わりつつも、まだまだ現役の造園士として頑張りたいと意気込んでいます。