4月、給食の牛乳を飲んだ一部の児童と生徒が腹痛などを訴えた問題で、仙台市の調査で、食中毒の原因菌などは検出されなかったことが分かりました。

この問題は4月25日、仙台市や岩沼市など宮城県内の一部の小中学校で、給食の時間に東北森永乳業の牛乳を飲んだ児童と生徒が腹痛や下痢などの症状を訴えたものです。

このうち、仙台市保健所は、東北森永乳業の仙台工場から牛乳を回収し、成分を分析しました。その結果、食中毒の原因となる菌などは検出されませんでした。

また、体調不良を訴えた児童・生徒合わせて17人の便も検査しましたが、原因の特定には至らなかったということです。すでに実施された業者側の検査でも大腸菌群などは「陰性」で原因は依然、分かっていません。

仙台市では「追加の検査など現状予定はない」としています。市内の学校では引き続き、東北森永乳業の牛乳の提供を停止しています。