敷地面積は3倍に、すべての病室が個室となりました。仙台厚生病院の新しい病棟が完成し、7日から診療が始まりました。目指すのは「次世代型先進病院」です。

仙台市青葉区の東北大学農学部跡地に移転した仙台厚生病院。

オープニングセレモニーでは、テープカットを行って新しい病院の完成を祝いました。仙台厚生病院はこれまで、同じ青葉区の広瀬町にありましたが、医療が進歩し新たな設備の拡充などを必要とする中、より広い土地を求め移転を決め、2021年から工事を進めてきました。

「次世代型先進病院」を目指して建設された新しい病棟は地上9階建て、敷地面積は以前の3倍にあたるおよそ4万平方メートルです。心臓血管、呼吸器、消化器の3つの分野に力を入れていて、診察室や手術室の数も増えました。病床数は409床と移転前と同じですが、すべての病室が個室となり、入院患者のプライバシーや感染対策が重視されています。

TBC

増子華子キャスター:
「こちらの会議室、iPSルームという名前がついています。いまはなにもないスペースですが、今後医療が発展した際にさまざまな診察室として活用できるように設けられた部屋です」

TBC

建物全体のおよそ3%が、iPS細胞のように様々な形で活用できる、用途を限定しないスペースとして設けられていて、将来の医学の発展にも備えた設計となっています。

仙台厚生病院 目黒泰一郎理事長:
「できるだけ最新の医療、かつ最良の医療を提供したいと考えていてる。病院に入れば、明るい光の閉塞感のないところで(患者を)迎えて期待に応えたい」

仙台厚生病院 目黒泰一郎理事長

仙台厚生病院では、移転に伴い休止していた外来診療を含め、7日からすべての診療業務を再開しました。