アメリカのトランプ前大統領が政府の機密文書を違法に所持していた事件の初公判が、当初の予定の今月20日から延期されることになりました。

トランプ前大統領は、国の安全保障に関する多数の機密文書をフロリダ州の私邸で違法に所持していたなどとして起訴されています。

初公判は今月20日に開かれる予定でしたが、担当の連邦地裁判事は7日、これを取り消すとともに、公判前の手続きを7月22日まで続けると発表しました。

公判開始までに判断が必要な申し立てが多数残されていることを理由にしていて、初公判の日程は示されていません。

アメリカメディアは、11月5日の大統領選挙までに判決が出る可能性が低くなったとして、大統領選に影響が出ることを懸念するトランプ氏側にとって有利な判断だ、と伝えています。