西岡良仁が約2ヵ月ぶりのツアー白星
男子ツアー「BNLイタリア国際」(イタリア・ローマ/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が5月8日に行われ、西岡良仁(ミキハウス/世界ランク80位)が登場。セバスチャン・オフナー(オーストリア/同46位)を6-3、2-6、7-6(4)で下して2回戦進出を決めた。



28歳の西岡は、クレーコート・シーズン初戦となった「バルセロナ・オープン・バンコ・サバデル」(スペイン・バルセロナ/ATP500)では1回戦で敗退。続く「ムチュア・マドリード・オープン」(スペイン・マドリード/ATPマスターズ1000)もフィリックス・オジェ・アリアシム(カナダ/同20位)に逆転負けを喫し、約2ヵ月ツアーで白星を挙げられていない。先週は、イタリア・カリアリで行われたチャレンジャー大会に出場し、2回戦で世界56位に敗れている。

今大会は2年連続5度目の本戦。最高成績は2回戦と苦戦している大会の初戦は、世界ランク46位のオフナーとの対戦となった。

試合は、西岡が幸先よく第1ゲームでブレーク。最初のチャンスを生かしてリードを奪うと、その後もポイントで先行を許しても落ち着いてラリー戦で相手のミスを引き出していく。第6ゲームでのピンチをしのぐと、第9ゲームで2度目のブレーク。6-3で第1セットを奪った。

フォアハンド、バックハンドともに精度が高く、攻守にわたってオフナーを苦しめていた西岡だが、第2セット第5ゲームでこの試合初めてのブレークを許すと、流れを失い第7ゲームもキープできず。オフナーの強打が次々と決まり2-1から5ゲーム連取されてセットを失った。

勝負の最終セットは、西岡は高い弾道を使いながら我慢強くプレーし、オフナーは強打で押し込む。互いに一歩も譲らずサービスキープしそのままタイブレークに突入。1ポイント目でミニブレークを許した西岡だったが、オフナーがミスを重ねてリードを奪う。これを守り切った西岡が2時間18分の熱戦を制して2回戦進出を決めた。

2月のATP500アカプルコ以来のツアー勝利を挙げた西岡は、2回戦で第8シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア/同10位)と対戦する。

著者:Tennis Classic 編集部