警察がスピード違反を取り締まるための装置、オービス。糸魚川市では小学生の安全を守ろうとちょっと変わったオービスが登場しました。
その「装置」が現れたのは糸魚川市の小学校の前を走る道路。
警察官も厳しい目を光らせていて、いかにもスピード違反を取り締まるオービスのようにみえますが、少し違和感が…
よく見てみるとところどころビニールテープが張られ、レンズも紙に印刷されたものです。
実はこれ、糸魚川署の警察官が手作りしたダミーのオービスなんです。
〈糸魚川署交通課 宮崎浩輔巡査長〉
「こだわったところはカメラのレンズですね。インターネットのフリー素材を活用してよりリアルに見せようと努力しました」
そう話すのは制作者の宮崎巡査長です。
県内には移動が可能な本物の「可搬式オービス」も配備されていますが、台数に限りがあるためこのダミーのオービスを制作したといいます。
不用品を使ったため制作費は0円。
この日は小学生の下校時間に合わせて設置されました。
〈宮崎浩輔 巡査長〉
「みんな気をつけて帰ってね。車いっぱい来るから事故にあわないように帰ってください」
糸魚川署が以前、行った検証ではダミーでも通過する車の平均速度が下がる効果も認められたといいます。
〈糸魚川署交通課 柳昭平課長〉
「ダミーも併用することによって速度抑制、ひいては事故抑止につながると思っています」
〈糸魚川署交通課 宮崎浩輔巡査長〉
「せっかく作ったのでしっかり活用して事故件数が1件でも減るようにしたいと思います」
糸魚川署ではダミーと本物を併用しながら事故防止につなげていきたいということです。