二刀流戦士が足でも魅せた。

 現地5月27日、ロサンゼルス・エンジェルスの大谷翔平は、本拠地で行なわれたマイアミ・マーリンズ戦に「3番・DH兼投手」として今季11度目の投打同時出場。6回6安打2失点(自責1)と力投し、勝ち投手の権利を持って降板したものの、チームが延長戦の末に5対8で敗れて6勝目はならず。打者としては、4打数無安打、1四球1盗塁だった。
  今季4度目の二桁奪三振を記録するなど、この日も躍動した大谷だが、一部で注目を集めているのが、降板後の7回に見せたプレーだ。第4打席で3番手右腕ワスカル・ブラゾバンと対峙した大谷は、四球で出塁すると、続くハンター・レンフローの打席ですかさず二盗。得点には繋がらなかったが、今季7つ目の盗塁成功でチャンスを広げてみせた。

 これを受け、米野球データサイト『Codify Baseball』は、公式ツイッターを更新。実際のプレー映像を掲載すると、「登板している試合で盗塁?」 と書き始め、「オオタニのキャリアで3度目。大したことに聞こえないもしれないが、2007年以降でこれを成し遂げているのは、ザック・グレインキーだけだ!」と興味深いデータを伝えた。

 さらに、MLB公式サイトでデータ部門に精通するサラ・ラングス記者は、「ショウヘイ・オオタニが1試合で10個以上の奪三振、そして盗塁を記録したのは、彼のキャリアで2度目(もうひとつは昨年7月6日のマーリンズ戦!)」とツイート。マックス・シャーザー、ノーラン・ライアンと並び、史上2番目に多い記録だという。

 なお、同記者の投稿によると、最も多いのは、1960〜70年代に活躍した元セントルイス・カーディナルスのボブ・ギブソンが記録した「3度」とのこと。ここ数年の二刀流パフォーマンスを考えると、今後この記録が塗り替えられる可能性は十分にありそうだ。

構成●THE DIGEST編集部
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