現地時間4月12日(日本時間13日、日付は以下同)、ロサンゼルス・レイカーズは敵地フェデックス・フォーラムでメンフィス・グリズリーズと対戦。123−120で勝利し、今季成績をウエスタン・カンファレンス8位の46勝35敗(勝率56.8%)とした。

 両軍の先発は、レイカーズが目の負傷により前試合を欠場していたアンソニー・デイビスが戦列に復帰し、ディアンジェロ・ラッセル、オースティン・リーブス、八村塁、レブロン・ジェームズとともにベストラインナップを形成。対するグリズリーズは13人もの選手のステータスが故障等により欠場という非常事態のなか、スコッティ・ピッペンJr.、ジョーダン・グッドウィン、GG・ジャクソン、ジェイク・ラレイビア、トレイ・ジェミソンという布陣でゲームに臨んだ。

 2WAY契約や10日間契約の選手をメインで起用せざるを得ないグリズリーズを、ほぼベストメンバーのレイカーズが本来なら序盤から圧倒しなければならないはずだった。しかし第1クォーター、チーム一丸となりエネルギッシュにプレーする相手に思わぬ苦戦を強いられる。互いにリードを奪い合うシーソーゲームとなり、終盤に仕掛けた8−0のランがそのまま点差となって34−26で最初の12分間を終えた。
  続く第2クォーター、レイカーズは一時13点のリードを奪い、徐々に地力の差を見せ始めたかと思われた。だがこれで気が緩んだか、その後オフェンスではパスミスを連発、守備でも相手に3ポイント爆撃を許すなど集中力を欠いたプレーが目立ち、68−64と差を詰められて後半に突入した。

 第3クォーター開始早々、レイカーズはピッペンJr.に立て続けに3ポイントを決められ71−72と逆転を許すと、以降もターンオーバーやリバウンドミスが目立ち、最大9点のビハインドを背負う。ここまで追い込まれてようやく尻に火が着いたか、その後はレブロンを中心に守備強度が上がり、98−97と再逆転して第4クォーターを迎えた。

 勝負のラスト12分、最後までチーム全体でエナジーあふれるプレーを見せるグリズリーズに対し、レイカーズはレブロンやデイビスの個人技で応戦。1点ビハインドの残り44秒、レブロンが逆転の決勝レイアップを決め何とか接戦を制したものの、ゲーム内容としてはグリズリーズの方が充実しており、勝つには勝ったが不満の残る結果となった。
  今季のグリズリーズ戦は2試合で平均27.5点をマークしていた八村は、第1クォーター残り7分38秒、スティールからトランジションに持ち込みワンハンドダンクをお見舞いするも、それ以外にシュート機会はなく、残り5分48秒に一度ベンチに下がった。

 第2クォーターは残り6分49秒から登場。残り5分2秒、レブロンのパスを受けて左ウイングから3ポイントを沈めると、続くポゼッションでも左コーナーから長距離砲をヒット、残り1分19秒にはデイビスのアシストを受けてフリースローライン近辺からジャンパーを沈め、要所で相手に傾きかけた嫌な流れを食い止めてみせた。

 前半は放った4本のショットをすべて成功と好調だったが、第3クォーターはポストプレーで攻めきれない場面やレブロンからのパスを受け損なうなど、細かいミスが目立つ。残り3分18秒、ファーストブレイクからのボースハンドダンクで後半初得点を決め、残り3分5秒にベンチへ下がった。
  第4クォーターは残り7分14秒からコートへ。残り2分14秒、1点差に迫られた状況でオフェンシブ・リバウンドを奪い、フリースローを獲得して2本とも決めたのは値千金のプレーだった。

 最終的なスタッツは、29分10秒のプレータイムで14得点(フィールドゴール5/6、3ポイント2/3、フリースロー2/2)、5リバウンド、1アシスト、1スティール。また、グリズリーズのラストポゼッションでジャクソンに好守を見せたのも見事だった。

 また、グリズリーズの渡邊雄太はこの日も個人的な理由で欠場し、ベンチにも姿はなかった。

 連敗を2で止めたレイカーズ。次戦は中1日空いて14日、敵地スムージーキング・センターでニューオリンズ・ペリカンズと対戦する。泣いても笑ってもレギュラーシーズン最終戦、勝って勢いよくプレーイン・トーナメントに臨みたいところだ。

構成●ダンクシュート編集部

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