現地4月29日、ロサンゼルス・ドジャースは敵地でアリゾナ・ダイヤモンドバックスと対戦し、10安打8得点で勝利を収めた。大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場して4打数2安打1打点で5試合ぶりのマルチ安打も、2回1死満塁の絶好機で併殺打に倒れるなど、課題の得点打率は1割台と相変わらず低空飛行のままだ。

 大谷は第1打席、フルカウントからファウルで粘ったあと、迎えた7球目のカーブを中前打。2試合ぶりのヒットを記録する。続く3番フレディ・フリーマンも初球をライトに弾き返す右前打で1死一、二塁の好機を作ったが、4番ウィル・スミスが三併殺打で得点にはつながらず。逆にその裏、ダイヤモンドバックスに1死二、三塁から犠牲フライで1点を先制された。

 だがドジャースは2回表に安打と死球から無死一、二塁のチャンスでキケ・ヘルナンデスが適時二塁打。なおも無死二、三塁からアンディ・パヘスの中犠飛であっという間に2対1と勝ち越し。さらに相手先発トミー・ヘンリーが2つの四球を与え、1死満塁と大量得点の絶好機。ここで早くも2度目の打席を迎えた大谷だったが、初球のカーブを引っかけて二ゴロに。必死に走るも最悪の併殺打になると、一塁を駆け抜けたところで背番号17は思わず天を仰いだ。

 5回1死走者なしで、大谷の第3打席は低めのボールを見極めて四球。相手2番手アンドルー・サールフランクはストライクがまったく入らず3者連続四球で、テオスカー・ヘルナンデスに2点二塁打を浴びる。これをきっかけにドジャースは打者一巡の猛攻で、一挙4点を加点。しかしその裏、ダイヤモンドバックスも打線がつながり、3点を奪取して点差を2点に縮める。
  6回表、大谷の4度目の打席は遊ゴロで倒れるも、ドジャースはスミスがバックスクリーンにぶち当てる強烈な3号ソロホームランで、点差をさらに広げる。

 8回にもチームは先頭打者のミゲル・ロハスが左二塁打、1番のムーキー・ベッツが四球を選び無死一、二塁の好機で再び大谷に打席が巡る。日本人スターは初球のスライダーをファウルにすると、続く高めのカットボールを左中間に弾き返してタイムリーヒット。この試合2安打目は、2試合ぶりの打点をマークした。

 ドジャースは9回にクローザーのエバン・フィリップスが登板。難なく三者凡退に抑えて8対4で快勝し、貯金を再び今季最多の「7」に戻した。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平、5試合ぶりのマルチ安打!8回の好機で適時打も
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