ルーキー左腕への喝采が止みそうにない。

 現地5月18日の本拠地、ピッツバーグ・パイレーツ戦で、7回88球、被安打4、7奪三振、無失点と好投しながらも、今季6勝目はお預けとなったシカゴ・カブスの今永昇太。ここまで9試合に先発し、5勝0敗、防御率0.84と驚異的な成績を残しており、メジャー1年目ながら米球界に大きな旋風を巻き起こしている。

【関連記事】「サイ・ヤング賞と新人王レースの最前線に立っている」MLB公式が今永昇太を“ルーキー・ホットリスト”の1位に選出
  この快進撃には、米重鎮記者も賛辞を惜しまない。現地22日、MLB情報に精通している米紙『New York Post』のジョン・ヘイマン氏は、米スポーツメディア『Bleacher Report』のライブストリームに出演。そのなかで、「イマナガは素晴らしい。ほぼ間違いなく昨オフ最高のフリーエージェント(FA)契約だ」と主張した。

 さらに、ロサンゼルス・ドジャースと10年総額7億ドル(当時約1015億円)の超大型契約を交わした大谷翔平の名前を挙げ、「もちろんオオタニもそうだ」と続けたヘイマン氏。「ただ4年総額5300万ドル(約77億円)で契約し、延長も可能なイマナガには勝てないだろう」と“期待以上のパフォーマンス”を強調している。

 また、ヘイマン氏の称賛コメントを踏まえて地元メディア『NBC Sports Chicago』は、「ルーキーシーズンでカブスの期待を上回った」と報道。「このペースを維持すれば、カブスは間違いなく5年目まで契約を延長するだろう。いずれにせよ4年総額5300万というのは、彼の投球内容からすれば安いものだ」と続けた。

 次回登板は、現地24日の敵地セントルイス・カーディナルス戦。存在感が日々高まっている今永の活躍から今後も目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】パイレーツを相手に7回無失点と好投した今永昇太をチェック
【関連記事】「登板時は8勝1敗、それ以外は18勝21敗」今永昇太がいなければ、カブスは迷走していたと米記者「他の29球団は獲得しなかったことを後悔している」
【動画】モデル級長身アスリートに挟まれ、固まった表情を見せた今永