唯一無二の二刀流選手ゆえ、”バット”だけでは物足りないジャッジが下された。

 現地5月23日、MLB公式のネットワーク番組『MLB Now』の選手ランキングが発表され、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)がトップ5に選出。打率、長打率、OPSなどでナ・リーグトップを走る日本人スターに意外な低評価が与えられた。

 同番組の司会を務めるブライアン・ケニー氏は「これがMLB Nowの公式トップ5だ」と紹介。1位からムーキー・ベッツ(ドジャース)、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)、ガナー・ヘンダーソン(ボルティモア・オリオールズ)、ボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)、そして大谷の順に発表した。

 ここまで大谷は50試合に出場して打率.348(リーグ1位)、13本塁打(同2位)、13盗塁(同5位タイ)、OPS1.059(同1位)と、強力ドジャース打線の主軸として高いスタッツをキープ。さらに69安打(同2位)、39得点(同3位)、長打率.641(同1位)とチャンスメイクの役割も果たし、現地19日のシンシナティ・レッズ戦では移籍後、初のサヨナラ適時打を挙げるなど、得点圏打率もじわじわ上がっている。
  名門球団でも大きな存在感を放ち、史上2人目となる両リーグMVPを推す声も上がるなか、ケニー氏は紹介される”ギリギリ”のラインである5位にランク付けした理由として、「彼はDH(指名打者)だからです」と説明。「オオタニがベストな打者であることは認めるが、それでも彼はDHなのだ」と強調。パワフルな打撃には評価を与えつつも、『DH』というポジションが全体的な評価を下げる要因になり、同僚であるベッツや2年前にア・リーグMVPを争ったジャッジよりも「低い」と結論付けられた。

 昨年9月に受けた右肘手術の影響で、今季は投手を封印し打者一本に専念している大谷。打撃成績でリーグ上位につけているが、DHの役割をどう評価するのか。ケニー氏の見解は、DHというポジションの限界を示唆しているのかもしれない。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】大谷翔平の今季HR&ド軍移籍後初のサヨナラ適時打をプレイバック!
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