チョコレートプラネットがMCを務めるバラエティ「超町人!チョコレートサムネット」(毎週日曜夕方16:25-17:25 メ〜テレ、TVerで2週間見逃し配信中)。2組のサムネハンター(調査隊)が東海地方の様々な町を訪れ、出会った人々の“サムネイルになりそうな要素”を発掘する番組だ。4月14日の放送では、ちゅうえい(流れ星☆)と大家志津香がサムネハンターとして登場し、岐阜県・関市の‟超町人”探しのロケに挑んだ。

■郡上おどりの達人や、刀職人を目指す外国人などの‟超町人”を発見。


今回の舞台は岐阜県関市。関市は刃物産業が盛んで、輸出額シェアは約50%。世界的にも「関の刃物」として知られている。また、自然にもめぐまれている関市には日本版「モネの池」と呼ばれる人気スポットが存在。“写真映えする”とSNSで話題となり、若者を中心に多くの観光客が訪れている。さらに長良川の清流で育った「うなぎ」は関市の名物グルメで、鎌倉時代から刀職人のスタミナ源として重宝されてきた。そんな関市に、ちゅうえい(流れ星☆)と大家志津香の2名がサムネハンターとして降臨。

まずは、岐阜県出身のちゅうえいが、関市の観光施設せきてらすで‟超町人”探しを開始。「岐阜の観光大使をやっているのでお願いしま〜す」とアピールすると、娘がダンス、母親が郡上おどり(毎年7月中旬〜9月上旬まで行われる盆踊り)が得意な親子に遭遇。郡上おどりというワードに長田庄平が「朝までずっと(盆踊りを)やるやつ」と反応し、その言葉に松尾駿が「めっちゃおもしろそうじゃん!」と興味津々。母親は、郡上おどり保存会から認められた人しか与えられない認定証を贈られた郡上おどりの達人ということを知ったちゅうえいは、「手拍子するんで、各々のダンスをやってもらっていいですか」と提案。ヒップホップダンスと盆踊りの親子コラボダンスを笑顔で見守るチョコプラの二人。

続いて、関駅を探索中の大家は撮り鉄の16歳の少年を発見。大家が「他にサムネになりそうなことはありますか?」と尋ねると、少年は「ユニバでミッキーのモノマネやりました」と言ってモノマネを披露。VTRには「USJでミッキーものまね」というサムネが映り、チョコプラの二人は「これはヤバイ」「ダメだよ」とツッコミを入れながらも爆笑。

再びVTRに戻ると、刃物の歴史や日本刀など約300点を収蔵・展示している関鍛治伝承館を訪れたちゅえいは、日本刀の鍛錬場でむこう鎚の廻し打ちをしている外国人を発見。なんとこの男性、25歳の時に映画「キル・ビル」とアニメ「鬼滅の刃」を観て日本刀に魅了され、刀職人を目指して2023年に家族と共に日本に移住。現在は刀匠に弟子入りして修行中の男性が、刀の魅力を熱心に語ると「日本人より日本人みたい」と感心した様子を見せたちゅうえい。超町人から“いつかいい刀を作りたい”という素敵な夢が語られ、サムネ「LAST SAMURAI」が完成。

■500万かけて「頭文字D」ハチロクそっくりに改造した車が登場!

続いて、大家は道の駅「平成」で親指を直角に曲げることのできる青年と遭遇した後、漫画「頭文字D」で主人公が乗っているトヨタ スプリンタートレノ AE89(通称ハチロク)とそっくりな車を発見。運転手に話を聞くと、「頭文字D」が好きすぎて約500万円かけて漫画に登場する車そっくりに改造したといい、この車がきっかけで今の彼女と出会うことができたことも明かした。エンジンのメンテナンスも自身でしているというハチロク愛強めのこの男性のサムネ「僕、ハチロクで人生変わりました」が完成。

さらに‟超町人”探しを続けていた大家は、チェーンソーアーティストの工房を発見。チェーンソーアーティストの作った作品が紹介されると、人間の頭蓋骨の目の部分から蛇が出ているものや、意思を持った亀など独特なものが多く、松尾は「チェーンソーアートでは見ないジャンルだよね」とコメント。番組のために20分で可愛いふくろうのアートを作ったチェーンソーアーティストの男性は、25歳の時に出場した全国大会で優勝するほどの実力の持ち主。そんな‟超町人”に対して「モテてますか?」と無邪気に質問する大家に「(番組がきっかけで)ファンレターがきたらうれしいですね」と男性は答えるのだった。

一方、ちゅうえいは日帰り温泉施設マーゴの湯で恐竜好きで馬の鳴き声のモノマネが得意な少年を発掘した後、パンチパーマでちょっぴりコワモテの男性に遭遇。彼の優しい笑顔にホッとしたちゅうえいは、「自分にサムネをつけるとしたら?」と質問。すると男性は「パンチパーマの普及委員会の会長です」と答え、さらにパンチパーマの利便性について熱弁。その言葉に長田は“うんうん”と頷きながら納得の表情を見せた。

■うなぎ店の湯婆婆のために長田が「そろりそろり」を披露

続いて、関市の名物グルメうなぎを求めて商店街を訪れた大家は、老舗のうなぎ店を発見。おいしいうなぎを食べて満足する大家を見た長田が「いいもん食ってんな。大したサムネ作ってねーのによー」と不満をポロリ。その後、このうなぎ店の大女将が60年間ずっと和髪を続けているという話を聞いた大家は「めっちゃサムネやん!」と大興奮。そして待つこと1時間。和服の似合う上品な大女将が大家の前に現れ、60年間ずっと和髪にしている理由を説明。大女将はスタジオにも登場し、チョコプラの二人に自身のお店「辻屋」に関するクイズを出題。女将のヒントでピンときた二人は見事に正解し、おいしいうなぎを食べて満足そうな表情を浮かべた。また、能にハマっているという女将のために、長田が和泉元彌のモノマネ「そろりそろり」を披露。女将との楽しいやり取りに、スタジオは和やかな空気に包まれた。

続いて、歴史あるお寺の龍泰寺を訪れた大家は、男梅(ノーベル製菓の梅加工食品シリーズの製品)顔の天下一決定戦に出場してグランプリを勝ち取ったという住職と出会う。この住職が出演している男梅のCMが流れると、チョコプラの二人は「見たことある!」「すげえ!」「マジで男梅!」と大興奮。パワーリフティングの日本代表として世界大会で準優勝した経歴も持つこの住職のサムネは「日本一の“顔”を持つ怪力男」に決定。

MVC(街のNo.1超町人に与える称号)にうなぎ店の女将のサムネ「うなぎ店に湯婆婆現る!」が選ばれ収録が終わると、スタジオを出たチョコプラをハチロクとその運転手が待ち受けていた。二人を名古屋駅まで送るというハチロクの大ファン長田にとってうれしいサプライズに、松尾は「俺はタクシーでいいよ」と本音を漏らすが、最後は仲良くハチロクに乗りながら駅に向かう様子が流れてエンディングを迎えるのだった。

■その土地ならではの‟超町人”を深掘りするのがチョコサムの大きな魅力

今回、郡上おどりの達人や刀職人を目指す外国人、老舗うなぎ店の女将など、関市ならではの‟超町人”の登場が目立った。また、他のご当地番組であれば、むこう鎚の廻し打ちそのものやうなぎ店の歴史の方にスポットを当てそうだが、チョコサムでは一人の人間を短い時間で深掘りしていく。それこそが同番組の大きな魅力になっているのではないだろうか。また、番組後半ではチョコプラの二人がうなぎ店の女将とスタジオトークを繰り広げ、能にハマっている女将に長田が和泉元彌のモノマネを披露し盛り上がる場面も。ロケとスタジオ収録のどちらにも楽しい展開があり、飽きさせることのないチョコサムの今後の放送にも期待したい。