次世代の格闘技界を担うスターを発掘する、ABEMAオリジナル格闘ドキュメンタリー番組「格闘代理戦争-THE MAX-」#6が、ABEMAにて4月12日に放送された。

「格闘代理戦争」シリーズとは、「格闘技界の次世代のスターを生み出す」という目的のもと、第一線で活躍する格闘家が監督となり、格闘家の原石である若手ファイターを推薦して競わせることで新たなスターを発掘、その過程を追う“格闘ドキュメンタリー番組”で、2017年の「格闘代理戦争 1st Season」の放送以降、シリーズごとに立ち技格闘技や総合格闘技などのテーマを設け、これまで5シリーズにわたり放送してきた番組の、シリーズ6作目となる「格闘代理戦争-THE MAX-」では、総合格闘技をテーマに8枠のトーナメント形式で行われ、優勝の栄光と賞金300万円を懸けて、若手ファイターたちがしのぎを削る。

■4月12日の放送では

4月12日の第6回放送では、本番組で総合演出を務めるマッコイ斉藤が、4月5日放送で監督参戦が決まった皇治選手の対戦相手として、監督参戦のオファーをしに芦澤竜誠選手の待つジムに突撃訪問した。

マッコイと対面するや否や、芦澤選手は「見たぞ格闘代理戦争! 俺と皇治をやらせようとしてんじゃねーぞ」と一喝し、皇治選手についてさんざんば倒した末に、芦澤選手は「やってやるよって話だよ」とあっさり皇治選手との代理戦争での直接対決を快諾する。また、「あいつ、ビビって出てこれねーんじゃねーか!? やれんのか」と自信満々な口ぶりでマッコイに言葉をぶつけた。

皇治選手は、2〜3人は選手を用意していることを伝えると、「2〜3人くらいなら、俺も何とかできるわ!」と推薦選手の目星はついているようだ。

■中谷優我選手は

幼い頃からアントニオ猪木さんと交流のあった中谷優我選手は、今回、その闘魂を学ぼうと猪木さんとゆかりのあるプロレスラーの藤田和之選手、ケンドー・カシン選手のもとを、青木真也選手とともに訪れた。藤田選手は「猪木イズム最後の闘魂継承者」としてプロレスや総合格闘技で活躍している、言わずと知れた一流レスラー、また、ケンドー・カシン選手は青木選手が尊敬する覆面カリスマレスラーという、レジェンドレスラーふたりに中谷選手の特別稽古を青木選手が依頼した。初対面の中谷選手に対して、藤田選手は「ひと言だけ。プロもアマチュアも突き進むには、精神力が大事だから。そういう目つきに変わってほしい。目標があるなら自分信じて、てらいをしないで、バカになれよ」といきなりきびしくも愛のこもった言葉を放つ。

その言葉から始まった特別稽古は、200段もある階段ダッシュから始まり、まき割り、波打ち際でのダッシュなど地獄のメニューの連続で、きびしい言葉を浴びせられながらも、これに必死に喰らいつき中谷選手は、みごとにすべてのメニューをやりとげる。最後の波打ち際のダッシュを終えると、突然、藤田選手がTシャツを脱ぎ、中谷選手のひざ下まで海水に浸かる浅瀬でタックル、ボディスラムで水面に打ちつけるなど、とことん中谷選手を追いこむ。

最後に藤田選手は、「俺を張ってみろ!」と中谷選手にビンタを要求するも、おそるおそる張り手をする中谷選手に対して、「そんなんで効くか! こうやってやるんだよ!」と気合いのこもったビンタをお見舞いする。よろける中谷選手に、さらに「くやしいか! 声出せ! 思いっきりこい!! お前のそういうやさしさが弱点なんだよ!! 張れ、オラァ!」と喝を入れると、これに呼応するように、中谷選手が気持ちのこもったビンタを放つ。すると藤田選手は「よくやった」と中谷選手を抱きしめ、「それでいい。負けんなよ。バカになるんだよ」と愛にあふれた言葉を投げかけ、地獄の特訓は幕を閉じた。

これを見た青木選手は、「完璧ですよ。申し分ない」と言い、中谷選手は「猪木イズム……闘魂……試合前にいちばんいい喝を入れてもらえたと思います」と自信に満ちあふれた表情で稽古を終えた。