石原さとみが主演を務める火曜ドラマ「Destiny」(毎週火曜夜9:00‐9:54、テレビ朝日系)の第4話が4月30日(火)に放送される。

■仲良し5人組の運命を変えた事件が12年ぶりに動き出す

同ドラマは、石原さとみ主演、脚本を「Dr.コトー診療所」シリーズ(2003年ほか、フジテレビ系)などの吉田紀子が手掛けるサスペンスラブストーリー。検事の西村奏(石原)は、大学時代に野木真樹(亀梨和也)ら4人の仲間たちと青春を謳歌していた。そんなある日、仲間の一人である及川カオリ(田中みな実)が死亡する事件が起こる。彼らの運命を狂わせた事件から12年後、奏は再び過去と対峙(たいじ)することになる。

第4話では、奏の大学仲間である、梅田祐希(矢本悠馬)と森知美(宮澤エマ)夫婦にスポットが当たる。そんな第4話の放送に先駆け、夫婦役を演じる矢本と宮澤にインタビューを実施。撮影の裏話など、同ドラマにまつわる話をたっぷりと聞いた。

■撮影当初は“ラスボス”かと疑われていました(矢本)

――本作が「ラブサスペンス」だと聞いた時は、どのような印象を持ちましたか?

宮澤:初めに聞いた時は、「どんな物語になるのだろう? “ラブサスペンス”とはどういう意味なんだろう?」と思ったことを覚えています。本当に未知数な作品でした。

矢本:僕は自分の演じる役が何者なのか、全く把握していない状態でクランクインしたので、撮影当初は周りから「おまえ、ラスボスなんじゃないか?」とよくいじられていました(笑)。

宮澤:そうだったね!(笑)

矢本:怪しいカットも多かったので、疑われるのは仕方ないです(笑)。でも、僕以外のキャラクターも一人一人怪しいカットがありますから!

――特に怪しまれたきっかけは何かあるのでしょうか?

宮澤:撮影前にいただいたプロットに、キャラクターそれぞれのバックボーンが書かれていたんです。

矢本:でも、僕の演じる役だけ何故かめちゃくちゃ行が少なくて。それが余計に怪しく見えて、周りに「黒幕なんじゃ…?」と勘ぐられていました(笑)。

宮澤:その分、自分のお芝居や引き出しを最大限に生かしながら、祐希というキャラクターを作ろうとする意気込みみたいなものを矢本くんから感じていました。

矢本:他のキャラクターに比べて情報が少ないからこそ、祐希がどういう人物なのかが分からないような動きができたと思います。実際、怪しいですし…(笑)。

■大学生役も、距離感の近いお芝居も何だか緊張しました(宮澤)


――クランクインはどのシーンからだったのでしょうか?

矢本:初日は僕と宮澤さんを含め、石原さん、亀梨さん、田中さんの5人で大学時代のシーンから撮影しました。僕はさとみさん以外初対面で、お互いの持ち味も、芝居の間やリズムも分からない状態でスタートしたので、正直心配でした。

宮澤:私も、矢本くんと同じ理由ですごく不安でした。誰とも共演したことがなく、ほぼ初めましての状態で、5人でドライブするシーンを撮影したんです。車内でAKB48さんの歌をみんなでアカペラで歌ったんですが、自分が大学生役をやっていることも心配でしたし、距離感の近いお芝居をすることにも何だか緊張しましたね(笑)。

――ほぼ初対面で初日から仲の良いシーンは難しそうですね。

矢本:逆に言えば、俳優としては燃えますよね。簡単なシーンからではなく、あえて難しいシーンから撮影するということは、製作陣からの「できますよね? 皆さんなら!」という僕らへの信頼だなと。ある意味では、挑戦状ですね! 「負けねーぞ!」と思いながら撮影していました(笑)。

――公式SNSで配信されている動画では、5人がすごく楽しそうに撮影されているように見えました。そこから仲が深まったきっかけを教えてください。

矢本:(田中)みな実さんのおかげです。バラエティーにもたくさん出られていますし、初対面同士の会話を回すことも、つなげることも本当に上手な方。そんなみな実さんがいたからこそ、僕らは撮影も楽しく過ごすことができましたし、より仲良くなれたんだと思います。

宮澤:確かに。MCみたいな立場で、率先して会話を回してくれてすごく助かりました。

――田中さんをきっかけに、どんどん仲を深めていたのですね。

宮澤:そうですね。そして、みな実ちゃんもさとみちゃんも私も、性格が似ているといいますか。種類は違うけれど、ドライな性格をしていることもあり「あまり壁を作ってもしょうがないよね」という感じだったので、初日からたくさんお話しできました。
■第4話では夫婦の秘密が明らかに

――撮影の合間はどんなお話を?

宮澤:みんなで同世代トークや健康の話をしていました(笑)。すぐに健康の話になってしまうので、亀梨さんが「やめよう! 20代前半はこんな話をしない!(笑)」と止めたりして。

矢本:やっぱり僕以外、ちょっと大学生役は苦手なのかなって(笑)。

宮澤:こうやってすぐに年下アピールしてくるんですよ! でも私たち、あんまり歳変わらないからね!?

矢本:たくさんの学生役をやってきた僕から言えば、皆さんの大学生役はまだまだですよ(笑)。皆さん、頑張ってスイッチ入れていましたね。

宮澤:誰目線!? (笑)

――矢本さんは、“学生プロ”ですね(笑)。

宮澤・矢本:“学生プロ”(笑)。

宮澤:仲良くやらせていただきました。“学生プロ”の矢本先生のおかげで(笑)。

――矢本さんと宮澤さんは相性抜群ですね。

宮澤:ファーストインプレッションの時から好印象でしたが、矢本くんを知れば知るほど、ドラマの座組みの中で一番大好きな人になっていました。

矢本:やばいっすね! 急に告白ですか?

宮澤:公開告白(笑)。そんな矢本くんと2人で夫婦ができて良かったです。

――そんなお二人がメインとなる第4話が4月30日(火)に放送されます。

矢本:第4話では、いろいろなことが動き出します。第2話、3話から、妻である知美は、ある部分では情緒がかなり不安定に見えていたと思います。第4話では、そんな知美がなぜ「(真樹に)会わないで!」と言っていたのか、どうして真っ暗な部屋でうつむいていたのかなど、その全貌が明らかになります。また、夫婦愛も描かれていて、2人が夫婦になった理由も第4話で分かります。

宮澤:これまで多く語られてこなかったことや登場人物たちの抱えていた思いが、第4話でいろいろと明かされていきます。私自身、第1話から第4話まで、どう表現することが正しいのかと試行錯誤を繰り広げていたので、注目していただければうれしいです。