5月6日(月・祝)にABEMA PPV ONLINE LIVEにて独占生中継される「ALL TOGETHER〜日本プロレスリング連盟発足記念・能登半島復興支援チャリティ大会〜」(以下、「ALL TOGETHER」)の東京・日本武道館での開催にともない、新日本プロレス 棚橋弘至社長と馳浩 石川県知事、武藤敬司の3名による「ALL TOGETHER」開催前のスペシャル対談が行われた。

■「ALL TOGETHER」スペシャル対談

まず、新日本プロレスの代表に就任した棚橋社長に対し、馳知事が開口一番、「次、参議院選挙に出るって言ったじゃん」と言うと、棚橋社長は「覚えてます」と答え、かつて食事に誘われたことを明かしつつ、「まだ僕はチャンピオンになりたかったので、お断りさせていただきました」と返した。それに対し、「チャンピオンにも、社長にもなったんだからいいじゃない」と大先輩の馳知事と武藤の追撃の前に、棚橋社長はタジタジになり、思わず手で顔をおおう。馳知事は「向いてるよ、だって。人を惹きつけたり、まとめる能力があるから社長をやってくださいって声かけていただいたんだから。より大きな世界で挑戦し、勝負する時があると思いますから、期待しています」と発破をかけた。

続いて、馳知事に対し、石川・能登の復旧状況について質問がおよぶと、今回の震災が、まわりが三方海で囲われた“半島”で起こったからこそのきびしさを話す。震災時に幹線道路が崩落し、通れなくなったこと、道路、上下水道、電気、通信というインフラ4点セットがズタズタになったこと、多くの方に広域避難をしていただいたことを話し、現在は、広域避難した被災者の方に向けた仮設住宅を建てていることや、上下水道の配管修繕に対して時間がかかっていることなどを話し、復旧・復興に向けて取り組んでいるものの、長い道のりなることを示唆した。

「ALL TOGETHER」の第1回大会は、2011年の東日本大震災の年に開催され、「被災地の方を応援できた経験値が残っている」と話した棚橋社長は、「今回、能登の被災者へ、実際、チャリティの寄付であったりとかプロレスで被災地に注目をしてもらうとか、そこの土地の品物を買うとかって、いろんな応援の仕方があると思うので、そういった意識をみなさんに広めて伝えられたらいいなと思います」と「ALL TOGETHER」に対する特別な思いを語る。馳知事も、国民の関心が能登半島に向かうきっかけになることをうれしいとするとともに、プロレスの歴史が戦後の復興にあわせて始まり、時代に反映してつながってきているとし、「まちがいなく、元気と勇気と前向きな気持ちを与える最高のエンターテインメント」と力強く語った。

なお、大会を多くの人に見てもらう方法として、馳知事は「俺と武藤と佐々木健介が出たら、チケット売れると思うよ」と冗談めかして言いつつも、「今は出るわけにはいかない。被災地のきびしい状況がありますから、なかなか石川県を離れることはできませんが、数年後に被災地が落ち着いたという認識が広まれば、その時にまた武藤ちゃんとタッグを組んで(参戦したい)」と語った。

また、第1回大会では馳知事と武藤がタッグを組んでベストバウトに選出された話や、山梨県出身である武藤が、石川県観光大使に選ばれた経緯についても語る。「ALL TOGETHER」が目指すべきものや、3人の関係性がかい間見える対談を視聴することができる。