キム・ミンジェが主演を務める「朝鮮心医ユ・セプン」が、CS衛星放送にて5月14日(火)夜11時から放送を開始する。「コッパダン〜恋する仲人〜」や「ブラームスは好きですか?」など、心温まる名シーンの多いキャラクターを演じてきたキム・ミンジェ。包み込むようなやさしい演技が魅力のキム・ミンジェの“武器”に迫る。

■知的なリーダー、チームの末っ子、天才ピアニストまでこなす演技力の幅

キム・ミンジェは元々アイドルを目指しており、練習生として過ごした過去を持つ。そのときに受けた演技のレッスンがきっかけで俳優の道を志すようになったキム・ミンジェ。 2015年に出演した「恋は七転び八起き」では、練習生役を演じ、自身の経験を活かした歌やダンス、ラップなどが話題を呼んだ。実はキム・ミンジェは、「Real.be(リアル・ビー)」名義でラッパー活動もしている。韓国のラッパー公開オーディションへの出演経験もある実力の持ち主で、オールマイティな音楽センスをさまざまな形で披露している。

だがなんといっても、キム・ミンジェの魅力といえば甘いベビーフェイス。ドラマ「浪漫ドクター キム・サブ」では看護師役で出演したのだが、病院の愛すべき“末っ子”としてキュートな演技が話題に。シリーズのなかではソ・ジュヨン演じる新人医とのロマンスもフィーチャーされ、「2016韓国SBS演技大賞ニュースター賞」を受賞するなど鮮烈な存在感を見せつけた。

また童顔にして理知的な演技のギャップも彼の代名詞。「コッパダン〜恋する仲人〜」では頭の切れるイケメン結婚コンサルタント集団のリーダーを演じ、「トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜」では悩める高麗の王を熱演した。嫉妬心から自らの妻の兄であり国の英雄である主人公を殺めてしまう…という、繊細な役柄を見事に演じ切ったのだ。

「ブラームスは好きですか?」では、「2020 SBS演技大賞」のベストカップル賞を受賞する自然で包容力のある演技を披露。「音楽を愛せない天才ピアニスト」と「音楽は好きだが実力が追いつかない」という正反対な2人が、「親友の恋人に片思い」という辛い共通点で繋がっていく。切ないストーリーを見事に表現したキム・ミンジェの名は、さらに韓国ドラマ界で大きくなった。

■キム・ミンジェの魅力がつまった名作「朝鮮心医ユ・セプン」

知的で懐の広い演技と、甘いベビーフェイス。一見相反するような魅力を併せ持つキム・ミンジェが主演を務める「朝鮮心医ユ・セプン」は、彼の持つ包み込むようなやさしい演技力が活きる作品だ。

高麗の時代、吏曹判書…現代で言う人事長官の職に就く父を持ち、たしかな鍼の腕前で出世街道を走っていた鍼医ユ・セヨプ(キム・ミンジェ)。ある日、顔にできた腫瘍が悪化して倒れた王を救おうとしたところ、謎の大量出血によって死なせてしまう。幼なじみで心を許していた世子(王子)と父は信じてくれていたが、なんらかの証拠を掴んだ父は殺され、立場上命令を下さなければいけない世子はユ・セヨプを漢陽の都から追放する命令をだす。

すべてを失って放浪の旅に出たユ・セヨプが崖から身を投げようとしているのを、県令の娘ソ・ウヌ(キム・ヒャンギ)が偶然発見。必死の説得によって、ユ・セヨプの命を救った。しかしそんな出会いから1年後、今度は逆にソ・ウヌが自殺しようとする場面に遭遇。瀕死のウヌを村の医者ケ・ジハン(キム・サンギョン)のもとへ連れて行くと、治療費を払う代わりにケ・ジハンの医院で働くことになる。

そこからユ・セヨプはユ・“セプン”と名を変え、ソ・ウヌをはじめとした患者たちの痛みを治療していくことに。だが、わずか1年で夫を亡くしたという理由から自殺を測ったウヌをはじめ、彼らの治療に必要なのは外的な処方ではなかった。王を死なせたトラウマから鍼の治療ができなくなったユ・セプンは、今度は“心を癒す言葉”で患者たちと向き合っていく。

“心医”として成長していくユ・セプンを演じるにあたり、あたたかい視線や接し方を意識していたキム・ミンジェ。ドラマ出演後は以前よりも少し、あたたかい人になったと自身の変化を語っている。

そんな同ドラマは、すでにシーズン2も放送されている人気ぶり。王は殺されたのか、父を殺した犯人は…といったミステリ要素もあり、透徹した眼差しが美しい知的な演技もばっちり堪能できる。キム・ミンジェの魅力が詰まった同作は、CS衛星劇場にて5月14日(火) 夜11時から放送がスタートする。