元乃木坂46の北川悠理が初めて脚本を手掛け、初主演も務める映画「しあわせなんて、なければいいのに。」の完成披露試写会が5月16日に都内で開催。北川に加え、乃木坂46時代の同期である4期生・遠藤さくら、賀喜遥香、金川紗耶、黒見明香、佐藤璃果、柴田柚菜、清宮レイ、田村真佑、筒井あやめ、矢久保美緒、弓木奈於、メガホンをとった高橋栄樹監督も登場し、演じるキャラクターなどについて語った。

■北川が映画初脚本&初主演

同作は、2023年6月に乃木坂46を卒業した北川が現役時代から構想を温め、執筆した初脚本(共同脚本)作品。北川自ら主演を務め、その他のメインキャストとして、シングル表題曲のセンターも務めた遠藤や賀喜ら乃木坂46・4期生の11人が出演している。乃木坂46の元メンバーが原作、脚本を担当し、現役メンバーが出演する作品は、乃木坂46史上初となる。

なかなか学校になじめない高校2年生の主人公・白木鴇役で、脚本も担当した北川は「自分が関わらせていただいた作品なのに何回見ても毎回感動して泣いちゃうような感じです。エンドロールを見せていただいたときに、大好きなみんな(4期生)の名前があったり、本当にたくさんの方に助けていただいたんだなというのが見えて、作品(の内容)ももちろんですけど、エンドロールでも大号泣しちゃいました」と出来上がった映画を見た時の感想を明かし、同期の共演者はもちろん、監督や撮影担当などスタッフにも敬意を表した。

一方、今回の映画企画について聞いた時のことを、弓木は「すごくビックリ。悠理ちゃんは現役時代から“隠し球”を持ちまくりだったじゃん。どんどん出てきちゃって。悠理ちゃんって底知れぬ女だから、私たちがその世界に入れることがうれしかったですし、悠理ちゃんの卒業の作品を4期生で一花咲かせられることが本当にうれしかった。悠理ちゃんからの愛もすごく感じました」と“弓木節”で驚きと感謝を伝え、北川は「私もみんなからの愛を感じました。ありがとう」と笑顔で返していた。

■筒井「悠理ちゃんの頭の中をのぞけた気がしてうれしかった」

また、鴇(北川)が好きだった小説のオフ会に共に参加することになるツグミ役の筒井は、配役を知った時のことを「私は悠理ちゃんとのシーンが多いのですが、悠理ちゃんが卒業した後に撮影が始まったから、2人でいろんな話をできたのがうれしかったし、せりふには悠理ちゃんの考える魅力的な言葉がすごくたくさんあって。台本を読んだ時に悠理ちゃんの頭の中をのぞけた気がしてうれしかったです」と、北川と近い距離で共演できたことを喜び、北川から「あやめんは、一番一緒に居るのが長い役だったからたくさんせりふも覚えてもらうことになっちゃったと思うけど、あやめんとだから出せた空気もある気がするので見てもらえたらうれしいです。ありがとう」と、感謝を込めた。

そんな中、田村は「台本を頂いたときに、自分の役柄の下に『こういう子です』って(役設定が)書いてあったんですけど、『ダンス部のキラキラ女子』っていう役だったんです。でも、ダンスシーンは一つもないんですね(笑)。どれだけダンスシーンがなくてもダンス部のキラキラ感を出せるか頑張って演じましたので、そこにも注目していただけたらな…なんて思います」と打ち明け、笑いを誘っていた。

なお、田村は普段映画パーソナリティーやアナウンサーが務めることが多い舞台あいさつのMCも担当。「緊張している」と言いながらも、常に落ち着いてそつなくこなし、同期だからこそのやわらかい空気を作り上げた。

「しあわせなんて、なければいいのに。」は、ドコモの映像配信サービス・Leminoで5月17日(金)昼0:00から独占無料配信される(無料期間は5月24日[金]朝11:59まで)。

◆取材・文・撮影=森井夏月(STABLENT LLC)