宮田俊哉(Kis-My-Ft2)が、5月24日に都内で「『境界のメロディ』刊行記念記者会見」を開催した。

■ライトノベル「境界のメロディ」

ライトノベル「境界のメロディ」は、宮田の作家デビューとなる処女作で、「音楽」をテーマに2人の少年の青春と命の輝きを描いた青春小説。書籍のみ通常版に加え、伊東健人、佐久間大介(Snow Man)、宮田が出演するドラマCDが付いた特装版が発売中。

メジャーデビュー目前にして相方のカイを事故で亡くしたキョウスケは、音楽から距離を置き無気力に生きていた。しかし事故から3年。突然カイがキョウスケの前に現れる。キョウスケはカイに説得され、再び音楽の世界と向き合い、共に音を重ねる喜びを感じる。だが、カイとの幸せな時間は永遠ではなかった――という物語が描かれる。

■宮田俊哉「自分の魂がいろんなところに散りばめられている」

登壇するなり司会者から発売前重版が決定していたことをサプライズで知らされた宮田は、「本当に初めて聞いたんですけど!ありがとうございます。『境界のメロディ』という本を書きまして、今日作家としてデビューさせていただきました」と戸惑い喜びながらもあいさつ。

その後、小説執筆に至ったきっかけについて「『いつか自分でアニメを作ってみたい』という話を、ラジオや雑誌など、いろんなところでコメントさせていただいてきたんですけど、その中で『それを現実にするためには、どうすればいいんだろう』っていろんな方に話していたところ、原作が必要なんじゃないかという話になって、『本を書くってことか。夢をかなえるためには必要なんだ。頑張ります!』ということで書き始めました」と告白した。

また、「アイドルの活動っていうのが本業なので、その活動をしながら本を書くという作業は、時間に限りがありますし大変でしたね」と吐露しつつ、「すごく大変だったんですけど、今思い返すとすごく楽しかったなと」とにっこり。

ほか、内容について「どういう物語を作りたいかと自分で考えた時に、笑って泣ける物語が好きなので、そういう物語にしたいなと思いまして。その中で、自分がアイドルとして約20何年間音楽がそばにあって『音楽っていいよな』と。じゃあ、どんな人に歌ってもらいたいんだろうって考えたら、若者の青春と音楽を絡めて1冊書きたいなと思って」と振り返り、「フィクションではあるんですけど、きっと自分の魂が一部分ずついろんなところに散りばめられているんじゃないかなと思います」とにやり。

そんな中、マスコミからドラマCDの反響を聞かれると、「本当にすごく大きな反響をいただいていて、すごくうれしいです」と笑顔で語り、「素敵な役者さんの伊東健人くんと、佐久間も役者として素敵だなと思っているので、自分が素敵だと思う役者2人にやっていただけてすごくうれしいです」と明かした。

◆取材・文=原田健