偉大なリーダーが涙の退団
チアゴ・シウバは29日、チェルシーのクラブ公式サイトで契約満了となる今シーズン限りでクラブを退団することを発表した。
39歳のチアゴ・シウバは2020年にパリ・サンジェルマンからフリーでチェルシーに移籍し、2020-21シーズンにはチャンピオンズリーグ制覇に貢献するなど4年間を通してチームに欠かせないメンバーであり続けている。
しかし、プレミアリーグ第35節のアストン・ヴィラ戦で鼠蹊部の故障を負い、これがチェルシーでの最後の出場となる可能性が高まった。
チアゴ・シウバは現在、今夏に退団することを明らかにしており、契約当初は1年間の所属予定だったクラブへの感謝と愛を声明の中で涙ながらに語っている。
「チェルシーは僕にとって大きな意味がある。1年だけここにいるつもりで来たのに、結局4年になってしまった。自分だけでなく、家族にとってもね」
「息子たちがチェルシーでプレイしているから、チェルシー・ファミリーの一員であることは大きな誇りだ。多くの選手がその一員になりたいと願うこの勝利のクラブで、彼らがキャリアを続けられることを願っている」
「4年間、ここでやったことすべてにおいて、私は常に全力を尽くしてきたと思う。でも残念ながら、何事にも始まりがあり、中間があり、終わりがある。だからといって、これが決定的な終わりというわけではない。近い将来、ここで別の役割を担うために、戻ってこられるよう、ドアを開けておきたいと思っている。(チェルシーには)言葉では言い表せない愛がある。ありがとうとしか言うことができない」
「ただでさえ別れは辛いのに、両思いならなおさらだ。でも、ブルーはいつもブルーなんだ」
「クラブのサポートを受けながらクラブに来たことで、新人としてではなく、リーダーとしてクラブに来ることができた。溶け込むのはいつも難しいものだけど、少しずつグループの一員になれたし、(フランク・)ランパードが大きな役割を果たしてくれた。彼には感謝しているよ」
「間違いなく夢だった。世界有数のビッグクラブで、これほど偉大なことを成し遂げ、チャンピオンズリーグという最高のタイトルを獲得できるなんて、夢にも思っていなかった」
「サヨナラという言葉は去って戻ってこない人のためにある。私はいつか戻ってくるつもりだ」
チアゴ・シウバの退団発表を受けてチェルシーのファングループ 「We Are The Shed」は、5月19日に行われるボーンマスとのホーム最終戦で、特別なディスプレイを準備しているという。
また、チアゴ・シウバが退団することでチェルシーは30歳を超える唯一のトップチームのレギュラー選手を失うことになった。この4年間、チアゴ・シウバが担ってきたリーダーの役割を今後誰がチーム内で担っていくことになるのか、注目していきたい。