ファン・ダイクは新契約へのサインを急がず

リヴァプールはユルゲン・クロップ監督に続き、守備の要を失う可能性があるようだ。

英メディア『mirror』によると、リヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクだが、同クラブとの契約をあと1年しか残していないにも関わらず、新契約へのサインを急いでいないという。すでにスペイン、イタリア、オランダの有力クラブが状況を注視しており、今夏での退団の可能性もあるようだ。

中でも、ドイツのボルシア・ドルトムントが同選手の獲得を強く望んでおり、他の欧州のビッグクラブをリードしているとのこと。同メディアによると、ドルトムントは今年12月で36歳になるベテランDFマッツ・フンメルスの契約が今夏で切れるため、経験豊富なDFの獲得を熱望しているという。仮にファン・ダイクが今夏にリヴァプールを去ることになれば、獲得の準備を進めるようだ。

今年7月で33歳となるファン・ダイクだが、未だ大きな意欲と野心を持っており、最高レベルでプレイすることを望んでいる。同選手は2020年10月のエヴァートン戦で膝十字損傷の重傷を負い、10カ月間プレイできなかったが、回復後はFAカップとリーグカップを2度制し、2022年のパリで開催されたチャンピオンズリーグ決勝ではレアル・マドリードに敗れはしたものの、安定したパフォーマンスを見せ、完全復活を遂げている。

今期限りでクロップ監督が退団し、新監督としてアルネ・スロット氏就任が濃厚となっているリヴァプール。スロット氏はファン・ダイクのリヴァプール残留を強く望んでいるというが、同選手はクラブを去ってしまうのだろうか。オランダが誇る世界最高峰のDFの去就から目が離せない。