意外にもセリエA初昇格は90−91シーズン

セリエBのパルマが、第31節バーリ戦に1−1で引き分け、セリエAへの昇格を決めた。1部で戦うのは2020-21シーズン以来3年ぶりとなる。

パルマといえば、1913年に創設された歴史あるチームで、これまで数々の名選手が在籍してきた。また中田英寿氏が2001年から2004年まで所属しており、黄と青の横縞のユニフォームは日本人サッカーファンにとっては懐かしく感じる人も多いだろう。その中田氏の活躍もあり、2001-02シーズンはコッパ・イタリアで優勝。全盛期を迎えようとしていたエイドリアン・ムトゥやアドリアーノの活躍も目立ち、セリエAでも上位に名を連ねていた。

ところがその後クラブは2度の破産を経験し、2015年には4部へ降格。2018-19シーズンには3シーズンぶりにセリエAへと復帰したが、2020-21シーズンに降格の憂き目に遭ってしまった。長い歴史の中で浮き沈みがあるのは当然で、2部への降格は何度も経験しているが、こうして日本人に馴染み深いクラブが再びセリエAで見られるのは嬉しい。

現在はウインガーのデニス・マンやアドリアン・ベネディチャクという点取屋が前線を張り、その得点力が魅力。果たして来シーズンはセリエAでどれだけの力を発揮できるか、期待したい。