今季11G11A

ヨーロッパリーグ準決勝でローマを破り、決勝進出を果たしたレヴァークーゼン。これで公式戦49戦無敗となり、これはベンフィカが持っていた48戦無敗の記録を59年ぶりに更新することになった。今季のチームは、欧州サッカーの歴史に確かな足跡を残した。

しかし、来季もこのチームを維持できるかはわからない。指揮官シャビ・アロンソの引き抜きについて心配する必要はなくなったが、主力選手が来季も残留するかどうかは不透明。財政面で、あるいはクラブの「格」といったものでレヴァークーゼンをしのぐクラブは多く、ビッグクラブに引き抜かれる選手も出てくると考えるのが妥当だ。

独『SPORT Bild』は、MFフロリアン・ヴィルツがトニ・クロースの代役としてレアル・マドリードへ移籍する可能性を伝えた。レアルではクロースの契約が今年6月までとなっており、まだ延長は決まっていない。

クロースは現在34歳だが、ドイツ代表にも復帰するなど、まだまだトップレベルを維持している。しかし同じくベテランのルカ・モドリッチもいよいよ退団かと言われており、長期的に考えれば若手のMFをもうひとり加えておきたいところだ。ヴィルツはクロースよりも前でプレイする選手だが、もし獲得することになればジュード・ベリンガムを今のクロースの位置で起用するようになるのではと『ESPN』は予想している。

ヴィルツは今季ブンデスリーガで11ゴール11アシストと、完全にレヴァークーゼンの中心選手のひとりとなっている。引き抜かれればレヴァークーゼンにとっては痛手だが、ビッグクラブはやはり目を光らせているようだ。