ベティス指揮官も復帰を推す

EURO2024も開幕まで1カ月を切り、ドイツ代表やフランス代表はメンバーを発表した。中でも約2年ぶりの代表復帰となったアル・イテハドに所属するMFエンゴロ・カンテのフランス代表選出は大きな話題となっている。

しかし、EUROという「大舞台」に帰ってくるのはカンテだけではないかもしれない。レアル・ベティスでプレイするイスコもスペイン代表復帰が期待されている選手だ。レアル・マドリードで5度のCL王者に輝いた天才は今シーズン、ベティスで輝きを放っている。

ここまで公式戦36試合に出場し9ゴール7アシストをマーク。リーグ戦だけでも29試合で8ゴール5アシストをマークしており、見る者を魅了した天才のかつての姿が戻ってきた。さらにマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)にも19回輝いており、代表復帰も期待されるほどのパフォーマンスを見せている。

ベティスの指揮官マヌエル・ペジェグリーニもイスコの代表復帰を推す1人だ。同氏はスペイン『MARCA』にて、「彼が最高のスペイン人選手かどうかはわからないが、彼は素晴らしいシーズンを送っている。彼は非常に高いレベルにあり、彼の数字と瞬間的なフィジカルがそれを示している。 彼は重要な貢献者であり、私はリーグの素晴らしいチームにいる」と、イスコを称賛。さらに続けて、「99%の人がEUROに出場すると言うだろう」とも語っており、イスコのスペイン代表入りを強く推している。ラ・リーガ第36節のラス・パルマス戦での負傷の状況が気になるところではあるが、今季のイスコのパフォーマンスは代表復帰を果たしてもおかしくない出来だ。

2018年のロシアW杯以後、代表復帰が遠のいていたイスコが仮に代表復帰となれば、最後に招集された2019年6月より約5年ぶりの復帰となる。32歳で再び天才たる所以を見せつける輝きを取り戻したイスコは滑り込みでEUROに挑むスペイン代表のメンバーに入ることができるのか。