レヴァークーゼンを破る

ヨーロッパリーグ(EL)の決勝でレヴァークーゼンと対戦したアタランタ。ここまで無敗を続けるレヴァークーゼンに注目が集まったが、この試合で脚光を浴びたのはアタランタFWアデモラ・ルックマンだ。

12分、右サイドからの折り返しを相手ディフェンダーの前で合わせて先制ゴールを決めると、27分にはカットインから右足でネットを揺らした。前半だけで2ゴールを挙げたルックマンはさらに75分に左足で強烈なゴラッソを叩き込みハットトリックを達成。

今シーズン、セリエAで9ゴール6アシストを記録していたルックマンが決勝で大暴れ。51戦無敗を続けていたレヴァークーゼンを3-0で撃破したアタランタがクラブ史上初のEL制覇を達成した。EL決勝初のハットトリックを記録したルックマンの成長ぶりに指揮官のジャンピエロ・ガスペリーニは驚きを隠せない様子だ。

「我々にはレスターで働いたことがあるシニア採用責任者(リー・コンガートン)がいて、この機会にルックマンを獲得し、役に立つ選手になる可能性があると考えていた。でも彼がここまで成長できるとは誰も想像できなかっただろう。彼はイングランドではあまり活躍できなかった。私は彼のポジションをより攻撃的な役割に変えた。今夜、彼はサッカーの歴史に残る偉業を達成した。見事なハットトリックだ」(英『BBC』より)

チャールトン・アスレティックでプロキャリアをスタートさせたルックマン。ここまでのキャリアは順風満帆というわけではないが、アタランタで大きな成長を見せている。今季公式戦合計15ゴール8アシストのルックマンは無敗のレヴァークーゼンを破ったこの試合でヒーローとなった。