小学生に議会について理解を深めてもらおうと宇都宮市で30日、本会議場を実際に使った議会の模擬体験が開かれました。

この取り組みは小学生に市議会の仕組みや役割について理解を深めてもらおうと宇都宮市が開いているもので、30日は昭和小学校の6年生50人が模擬体験に臨みました。

学校の授業で政治を学んでいるという児童らは、市民の代表である議員になりきって実際の議会さながらに同様の手順で質問を行ったり、市の執行部として壇上で答弁を行ったりしました。

市長役の児童が「市民がスポーツなどを気軽にできる場所を新しくつくるために公園の建設費用を予算に入れる」ことを提案しました。これに対して議員役の児童からは「広い面積の土地の購入や整備には税金が多く使われることになり、市民の負担が増える」といった事業の優先順位を問いただす質問が投げかけられました。

そして議員役の児童は「子育て支援のため給食の無料化などもっと優先して取り組むべき事業があるのではないでしょうか。」と質疑を行いました。

このあと市の執行部役の児童からは「必要な設備だけを整備する計画であることや費用を減らす努力をした」ことが説明されました。そのうえで公園にテーブルやイスの設置、ごみの取扱いなどについての質疑応答が交わされたあと、最後に採決が行われ議案は賛成多数で可決されました。