春の高校野球県大会は4日、宇都宮市の清原球場で決勝戦を行い、白鴎大足利と宇都宮商業が対戦しました。

7年ぶりの白鴎大足利か34年ぶりの宇都宮商業か、栃木県の頂点を決める一戦は高い総合力で勝ち上がってきた私立の強豪と、作新、文星の優勝候補を立て続けに撃破してきた県立との対戦となりました。宇都宮商業の先発はここまで4試合中3試合を完投したエースの山崎。対する白鴎大足利の先発は、二枚看板の右腕・山口。

迎えた2回、宇都宮商業は守備の乱れなどで2アウトながら2塁3塁のチャンスに9番・ピッチャーの山崎。センターオーバーの3ベースヒット、山崎が自らのバットで2点を先制します。さらに、宇都宮商業は3回にも4番・野中がセンター前に運び1点を追加します。

3点を追いかける白鴎大足利はその裏、盗塁などでランナーを3塁まで進めると3番・杉山。センター前へのタイムリーヒットで1点を返します。3対1と2点を追う白鴎大足利は7回2本のヒットなどで満塁とします。ここで相手ピッチャーのけん制がそれる間にランナー2人が還り3対3の同点に追いつきます。

白鴎大足利は続く8回、2本のヒットとフォアボールでまたも満塁とすると5番の小野寺。ライト前にしぶとく運び、ついに逆転に成功。この回、さらに1点を追加し、5対3とリードします。

3人による継投で4回以降、得点を許さず、接戦をものにした白鴎大足利が7年ぶり2回目の優勝を果たしました。両校は、今月18日から群馬県で開催される関東大会に出場します。