JA全農が全国の生産者の声を集めて農業機械メーカーとともに開発したコンバインが発売され、5月9日に栃木県内の生産者に引き渡されました。

「共同購入コンバイン」は、JA全農が全国7千人以上の稲作生産者にアンケートをとり、機能を厳選した独自の機種で、事前に購入希望者を募ってから製作するメーカーの入札を行うのが特徴です。あらかじめ販売数の見込みを示すことで、メーカーが効率よく製造することができ、生産者の購入価格は同じような型と比べて100万円ほど抑えられます。

5月9日は、共同購入コンバインが県内に出荷されたことを記念し、式典が開かれました。

JA全農とちぎの金田豊副本部長は「このコンバインで営農活動がより効率化し、より豊かな収穫をもたらすことを願っています」と話しました。そして、県内で初めて共同購入コンバインを購入した毛塚裕保さんと篠原正道さんに鍵が贈られました。

このコンバインの5月9日時点での県内の購入希望台数は23台で、全国で1位となっています。共同購入の取り組みは、今回で第三弾となりますが、これまでも栃木県の購入者の数は全国で上位だったということです。

共同購入コンバインは2027年の5月末まで受注を受け付けていて、県内では100台の販売を目指しています。