愛知県長久手市の愛・地球博記念公園には、ジブリパークのチケットがなくてもその世界観を楽しめるスポットがたくさんあります。  愛・地球博記念公園へは、愛知万博(2005年)にあわせて開業したリニモに乗って向かいます。名古屋市営地下鉄・藤が丘駅から約15分で最寄り駅に到着してすぐです。  リニモは日本唯一の磁気浮上式リニアモーターカーで、「動くパビリオン」と呼ばれていました。

 万博の会場だった愛・地球博記念公園の中に2022年オープンしたのが、スタジオジブリの作品の世界を体感できる「ジブリパーク」です。

 2024年3月に5つ目のエリア「魔女の谷」が開園したばかりで、世界中から注目を集めています。

 ジブリパークの入場は予約制ですが、公園内のパーク外側にも、チケットなしにジブリの世界観を楽しめる所がたくさんあります。  魔女の谷のエリアの全体が見られる『展望台』は、歩いてでもスロープカーでも登ることができます。高さ20mの『ハウルの城』に、ジブリキャラクターで飾られた『メリーゴーランド』など、作品に登場する建物などを一望することが出来ます。

 ハウルの城は、しばらく眺めていれば煙突から煙が出る演出も見ることができます。

 展望台は小学生以下は無料ですが、ゴールデンウィーク中は、大人は入場料がかかります。  愛・地球博記念公園は広さ約200ヘクタールで、多くの自然が残されています。

 ジブリパークはその中に5つのエリアが点在していて、じっくり歩くのもおススメですが、風のように移動できる乗り物もあります。 『となりのトトロ』に登場するネコバスは、デザインは宮崎吾朗監督が監修した、トヨタの6人乗り電気自動車です。

 大きなしっぽに加え、ナンバープレートにはユニークな仕掛けが施されています。シートは毛足が長く、アニメで見たように、座るとふわふわと沈みこむ感じがします。  ネコバスに乗ると、「もののけの里」と「どんどこ森」の1.9kmを移動する片道10分の旅が始まります。乗るには乗車料が必要です。宮崎駿監督のイラストが可愛らしい特別乗車券は、旅の記念になること間違いなしです。

 公園の中を散歩していると思いがけない出会いもあります。設置されているベンチには、『となりのトトロ』のメイちゃんが忘れてしまったトウモロコシと帽子が置かれています。

 キャラクターたちの「忘れ物」は何種類もあるので、探して歩くのも楽しみ方の1つです。