ロシアの侵攻が続くウクライナ南部オデッサ市の姉妹都市である横浜市は、国連開発計画(UNDP)と連携し、現地の復旧・復興に広報面で協力すると発表した。まずは爆風で被害を受けた保育園を支援する。

 保育園はオデッサ市の歴史地区にある公立の第141保育園で、建物の一部は世界遺産に登録されている。ロシアによる昨年7月の攻撃の際、爆風で激しく損傷。現在は閉園中だが、UNDPの復旧事業で9月から建物の修繕工事が始まり、来春の再開を目指している。遊具などの備品購入費は日本のクラウドファンディングサイトを通じて寄付を募る予定で、横浜市はその広報などを担う。

 市とUNDPの協力趣意書締結式が1日、市役所であり、山中竹春市長は「手を携えて復旧に寄与する」と述べた。オンラインで出席したUNDPウクライナ事務所のヤコ・シリアーズ常駐代表は「オデッサの子どもたちが笑顔を取り戻せるように」と願った。(神谷円香)