将棋の渡辺明九段(39)が18日、「X」(旧ツイッター)を更新。藤井聡太棋聖への挑戦権を争う、ヒューリック杯棋聖戦・挑戦者決定戦に進出した佐藤天彦九段(36)と山崎隆之八段(43)に言及した。

 このところの藤井8冠に挑戦するタイトル戦では、伊藤匠七段、永瀬拓矢九段、豊島将之九段といった、深いAI研究で知られる棋士が登場しているが、渡辺九段は「棋聖戦、AIゴリゴリ派ではない2人の挑決になったのは興味深いし、考えさせられるところですよね」と、佐藤天九段と山崎八段の戦いに注視していることを明かした。

 この2人について渡辺九段は「プロの世界で勝つためには将棋の地の強さはもちろん、それ+長所が必要になってきますが、山﨑さんは真似できない独創的な指し手、逆転模様から一気に持っていく爆発力だし、天彦さんは粘り強さ、混戦、長期戦に強い、というところで他との違いを出せているので、AIゴリゴリが要らなくなってますよね。振り飛車党に転身しても結果を出せるのは、もう将棋センスでしょう」と独自路線で結果を出している…と分析。

 また自身については「自分はゴリゴリ派には入れてないけど、そっち寄りを志向してて、新しいPCを買うために粗大ゴミの排出と机の発注まではしたけど、揺らぐww」と悩みを明かしている。

 佐藤天九段と山崎八段が対戦する挑戦者決定戦は22日に行われる。