元財務省官僚で経済学者の高橋洋一氏が、銀行詐欺の容疑で訴追されたドジャース大谷翔平の元通訳・水原一平容疑者に言及した。

 18日に自身のユーチューブチャンネルを更新。水原容疑者は大谷の銀行口座に不正アクセスし、合計1600万ドル(約24億円)以上を違法賭博の胴元に送金していたとされる。

 高橋氏は「水原一平さんはもうちょっといいイメージがあったけど、とんでもなかったね」と感想。

 続けて「大谷さんには財務代理人がいるのに、どうしてわからなかったのか。それは財務代理人に日本語をわかる人が一切いないから。変に思っても、それを水原さんに伝えたら、大谷さんはこういう意向だからと、そこで水原さんが全部切っちゃう。これも水原さんが全部コントロールしていた。かなり悪質で、最初から狙ってたかもしれない」と舌を巻いた。

 このタイミングで〝悪事〟がバレた背景については、大谷のドジャース移籍を挙げる。契約金は驚異の10年7億ドル(約1020億円)。ただし、大半が後払いという異例の契約となっている。

 高橋氏は「ドジャースになって支払い方法が変わった。後払いになって、水原さんはすごい焦ったと思う(笑い)。それで資金が回らないということでバレたんじゃないの? これ、エンゼルスにいたままならバレなかった。だからドジャースに行って正解だった」と指摘。

 その上で「不正はやり方が違くなると発覚する。ずっと同じやり方をしていると発覚しない。アメリカだと不正を発覚させるために、財務のポジションについている人は、強制的に1か月間休ませたりする。水原さんを強制的に休ませていれば、途中でわかったかもしれない」と持論を展開した。