経済学者でイェール大学助教授の成田悠輔氏(39)が29日、自身の「X」(旧ツイッター)で「自分が教えてる大学の授業料が日本円で年間1000万円超えてた」
とポストした。

 東大大学院で修士課程修了後に渡米し、マサチューセッツ工科大学に留学して博士号を取得した成田氏は現在、イェール大の助教を務めている。

 同大のホームページを調べると、2024〜25年の授業料(学生寮の費用と食費含む)は年間8万7150ドルと記してあり、これを1ドル=155円で換算すると、年間1350万円になる。

 ちなみに23〜24年は同費用8万3880ドルだったため、日本円で換算すると1300万円。わずか1年で50万円以上も負担が大きくなっていることがわかる。

 米国では都市部における生活費の高騰と教育費の両方が上昇しており、授業料は安くても年間300〜600万円が当たり前。イェール大のような名門となれば1000万円超も珍しくない。金銭面の負担から4年制大学ではなく、地元から通えるコミュニティ・カレッジ(2年制)に進む若者も増えているという。

 日本でも国立大の授業料が約30年前に比べて1・5倍に上がったことが報じられ、奨学金返済の負担が取りざたされるが、米国の大学進学のハードルは次元が異なるようだ。