栃木県那須町の遺体損壊事件で警視庁と栃木県警の合同捜査本部に死体損壊容疑で逮捕された元俳優の若山耀人容疑者(20)が遺体処理の報酬として250万円を受け取り、大半を使い切っていたことがわかった。

 若山容疑者は韓国籍の姜光紀(カン・グァンギ)容疑者(20)と4月16日、那須町の河川敷で飲食店経営の宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)の遺体に火をつけ損壊した疑いがもたれている。

 若山容疑者は2日午前、留置先の田園調布署を出発し送検された。グレーの上下スウェット姿で終始うつむきながら車内へ。首には羽のような大きなタトゥーが刻まれていた。

 犯行後、若山容疑者と姜容疑者は大阪に逃亡。2人は「遺体を処理したあと、数百万円の報酬を受け取った」と供述している。一部でその額はそれぞれ250万円と報じられている。

 その後、関東に戻った両容疑者は逮捕されたが、その際、報酬250万円の大半を持っておらず、大阪で散財した可能性が高い。

 凄惨な事件に関与しながら、大阪でドンチャン騒ぎしていたとしたら…。元子役として将来を嘱望されていた若山容疑者は完全に〝闇堕ち〟したと言っていい。

 元警察OBは「犯行はずさんの一言。逃亡後、潜伏するわけでもなく、豪遊していたというから不可解な点ばかり」と首をかしげる。

 若山容疑者は「若山耀人」の名前で数々のドラマや映画に出演。2014年のNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」で岡田准一演じる黒田官兵衛の幼少時代を演じた。このほか「仮面ライダーウィザード」や映画「曇天に笑う」などに出演していた。

 子役時代を知る芸能マネジャーは「明朗快活だった。うちの子役がオーディションで彼とカブると、競う前から白旗といった感じだった。まさかこんなことになるとは想像もつかなかった」と驚いている。