11日の日本テレビ系ドラマ「花咲舞が黙ってない」に「半沢直樹」が登場する。出演者は番組の中で判明。4日の放送後に告知されたが、SNSでは最近知った人も少なくないようで、驚きの声が続いている。

 X(旧ツイッター)では現在も、番組CMを見て「名刺が映ったのを見かけた」「どういうこと?ってなってる」「笑っちゃった」と反響が広がっている。2013年と20年にTBS系で大ヒットした「半沢直樹」の主人公が、同じく銀行員を描いた「花咲舞」に現れる。ともに池井戸潤氏の小説が原作だから可能な展開。予告映像や番組サイトの人物紹介では、後ろ姿やシルエット、髪形、声ぐらいしか情報は出ていない。TBS系で主演した堺雅人ではないというのがもっぱらの見方だ。

 主演の今田美桜扮する舞が上司の相馬(山本耕史)とバディーを組んで問題解決にあたる「花咲舞」。舞台となる東京第一銀行に、11日の放送で合併話が浮上する。相手はライバル行の産業中央銀行。合併によりTBS系ドラマで半沢が勤めた東京中央銀行となるのだが、「花咲舞」の予告では産中銀の経営企画部次長なる半沢の名刺がクローズアップされた。

「花咲舞」では、行内勢力争いで暗躍する役員の紀本(要潤)とその懐刀である昇仙峡玲子(菊地凛子)が舞らに影をなげかける。原作小説ではその昇仙峡に半沢とまず接点が生じた。予告映像にあった温泉地で開かれた極秘の2行合併会合や老舗旅館への融資を巡り、2人は火花を散らす。疑惑をただす昇仙峡に「下衆の勘ぐり」と半沢。そこには「明確な敵意が滲む」と記され、昇仙峡については「胸の内に涌いたもやもやしたものを持てあました」とある。

 小説終盤には舞と半沢の〝つながり〟が描かれる。東京第一を揺るがしかねないスキャンダルに関し、合併相手として半沢が切り込む。その〝武器〟としたものに舞らが尽力していた。この件では、舞が昇仙峡に対して強く迫るシーンも描かれている。

 いわば三すくみのような銀行員の対峙が、どう映像化されるのかも注目だ。