前東京都知事で国際政治学者の舛添要一氏が12日、ABEMAの「ABEMA的ニュースショー」に出演。東京都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)における小池百合子知事の動向について分析した。

 小池知事は3選を目指して立候補するとみられているが、舛添氏は「出るか出ないかを含めてわかりません」とした。

 しかし目黒区長選挙、東京15区の衆院補欠選挙で小池知事の応援した候補が敗戦したことから「小池さんがつけば勝ちますよという神話がもうなくなった」。

 また小池知事の元側近が学歴詐称騒動時に裏工作をしていたと告白したことを挙げ「これは非常に重いと思う。学歴詐称は公職選挙法違反。3年で時効ですから、4年前は時効になりますが、今回あなたは学歴どう書くの?と。『カイロ大学卒業』と書いたらまたそこで問題になる。書かなきゃ『うそだった』となる。そういうことがあると難しい。出るも地獄、出ないも地獄」と厳しい状況が待つと指摘した。

 もちろん小池知事が立候補した場合、勝つ可能性は十分あるとしたが「では出てこれから4年間あなた何するの? レームダックで何がやれるの? 私は非常に厳しい評価をしている。もう潮時なんで、政界はお辞めになることが、本人のためにもいいと思う。これ以上、傷つくところを見たくないですね」と〝引退〟を勧告。

 さらに「小池さんの夢は国政に復帰して総理大臣になることだったんで、その夢もなくなったし、お辞めになった方が一番いいと思う。東京都のためにも、日本のためにも、そして何よりも彼女のためにも。そう思ってます」と吐露した。

 一方、野党候補については「誰か聞いてません。ただ周りからは、『小池さんが出ないなら、俺出るよ』というのが5人ぐらい手を挙げていると聞いている。彼女が出ると負ける可能性があるから、出ない可能性もあるが、何が起こるか分からない」と語っていた。