F1公式サイトが、7日に行われた日本グランプリ(GP=鈴鹿)で活躍が際立っていた「勝者」として5人を選出し、10位入賞したRBの角田裕毅(23)を2番目に紹介した。

 F1は「勝者」と「敗者」を5人ずつ選び、1番目の勝者として圧倒的な強さで優勝を飾ったレッドブルのマックス・フェルスタッペンを指名。これは当然の選出と言えるだろう。

 そして続く2番手に挙がったのが角田。マシンの性能で上位陣と差がある中で強烈な存在感を放ってポイントをゲットしたことが評価された模様だ。

 同サイトは選出理由を掲載。「角田裕毅は今絶好調で、3戦連続でQ3進出を果たし、今季ここまでRBでチームメイトのリカルドに負けていない日本人ドライバーだ」と前置きした上で、日本GPをこう評価した。

「スタートで後続のフィールドに飲み込まれてうまく逃げられなかったが、2回目のリスタートで挽回してポイント争いに復帰した。彼はグランプリを通して最高のペースを見せ、S字ではアウトサイドでセンセーショナルな動きをいくつか成功させた。10位に上がる途中で自分自身と車に対する自信を誇示した」と絶賛。「このポイントにより、彼は2012年に小林可夢偉がこの偉業を達成して以来、ホームレースでポイントを得た初の日本人ドライバーとなった」と称えた。

 角田に続いて選ばれたのが、レースで2位に入ったセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位のカルロス・サインツ(フェラーリ)、6位のフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)と大物ばかり。改めて角田の評価の高さが浮き彫りになったと言えそうだ。

 一方で「敗者」の中に角田の同僚で1周目でリタイアしたダニエル・リカルドが入ってしまい、RB勢で明暗くっきり分かれる結果となった。