F1で3連覇中の王者マックス・フェルスタッペン(26=レッドブル)に対して、名門メルセデスがモータースポーツ史上最高額となる年俸1億5000万ユーロ(約252億円)の超破格オファーを提示する運びとなった。

 フェルスタッペンを巡ってはレッドブルとの契約が2028年まで残っている一方で、メルセデスへの移籍話もくすぶっている。そうした中で、早期の移籍へ向けて名門が動いた。

 オーストリア紙「OE24」は「メルセデスがレッドブルスターに世界記録オファーを準備。マックス・フェルスタッペンに年間1億5000万ユーロだ」と報道した。

「今、事実がテーブルの上にある! メルセデスは、現F1世界チャンピオンと契約し、フェルスタッペンを世界で最も高給取りのアスリートにしたいと考えている」と同紙は強調した上で「まさにクレイジーだ…オランダ人選手はシーズンあたり1億5000万ユーロ(約252億円)を稼ぐと予想されている。メルセデスのトト・ウルフ代表は、26歳の彼がシルバーアローズ(メルセデス)に加わることを強く望んでいる。さらに、オラ・ケレニウスCEOとオーナーの大富豪ジム・ラトクリフ氏の希望により、フェルスタッペンはキャリアを終えた後もチームのブランドアンバサダーとしての契約も受ける」と〝生涯契約〟でメルセデスへの引き抜きを画策している。

 さらに「メルセデスの計画には別の〝ハンマー〟も含まれている。それはフェルスタッペンだけではなく、レッドブルのモータースポーツディレクターのヘルムート・マルコ氏(81)もオファーを受けている」と師弟関係にあるマルコ博士とのセット移籍を目論んでいるという。

「次のマイアミグランプリ(GP=5月5日決勝)で、フェルスタッペンとメルセデスの会談が行われる予定だ」と今週末のGPウイークに電撃会談が開催され、メルセデスはその場で正式オファーする構え。絶対王者の去就問題が一気に過熱しそうだ。