F1公式サイトがドライバーの実力を評価する「パワーランキング・トップ10」の最新版を発表し、RBに所属する角田裕毅(23)が並み居る強豪を押しのけて8位に急上昇し、今季初めてランクインを果たした。

 角田は凱旋レースとなった7日の日本GP決勝で10位入賞を果たし、虎の子の1ポイントをゲット。世界中のファンが最も印象的なドライバーを決める「ドライバー・オブ・ザ・デー(DOD)」でも2位に躍進した。

 今季は3月末のオーストラリアGPでも7位入賞と躍進。マシンの性能が上位陣と比べて差があるにもかかわらず、ポイント争いに食い込み、卓越した技術が脚光を改めて注目されている。

 そうした中、F1公式サイトは定期的にドライバーの実力を査定するパワーランキングを日本GPの結果を受けて更新した。そこで角田は、今回のレースで3位タイとなる「8・4」点を獲得。これは1位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、2位のカルロス・サインツ(フェラーリ)に次ぎ、セルジオ・ペレス(レッドブル)とフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)に並ぶ高得点だ。

 そして角田は今季ここまでの平均点を「7・3」に伸ばし、前回までのトップ10圏外から一気に8位へジャンプアップ。今季初めてランクインを果たした。

「角田裕毅は10位フィニッシュで、2012年の小林可夢偉以来、母国レースでポイントを獲得した初の日本人ドライバーとなった。これは、このRBレーサーが今年どれだけ成長し、そのパフォーマンスが注目され始めているかを示すもう1つの例だ。私たちの審査員は、たしかに彼がここで声高に叫ぶ価値があると考えており、それが彼にペレスやアロンソと同じ得点を付けるに至った」と高く評価した。

 F1からその実力に〝お墨付き〟を与えられた角田。次戦の中国GP(スプリント=20日、決勝=21日)に向けてさらに期待が高まりそうだ。