日本サッカー協会(JFA)が、3日に宮崎市内のグラウンドで発生した落雷事故を受けて新たな指針を作成する方針を示した。

 この事故では、熊本県立鹿本高校のサッカー部員18人が病院に搬送され、搬送時に意識のなかった2人のうち、1人は意識が回復したが、もう1人は治療が続けられている。

 18日の理事会後に会見したJFAの湯川和之専務理事は「一日も早く回復していただきたいと切に願っている」とした上で「夏の対策ということで気候変動などいろいろあるが、我々サッカー協会も、雷の件は以前に高槻で事故があった時に指針を出さないといけないと。毎年、夏前には暑熱対策も発信しているが、今回は雷も含めて。(前回)指針を出したのも10年以上前なので、こちらの指針をしっかり変えて、今にマッチするような形でお伝えしていかないといけない」と落雷に対する新たな指針を出す考えを明らかにした。

「携帯(電話)のサービスなども変わってきているので、民間の力もお借りしてやっていくことが必要だと思う。(全国の)9地域の横の連係や、情報の共有をしっかりやっていかないといけない」と現在の状況に合った指針を作成する構えだ。

 選手の安全を守るために、徹底した対策が求められそうだ。