DDTのアイアンマンヘビーメタル級王座戦線が、カオスな展開を迎えた。

 19日午後1時の段階では〝お騒がせ女子プロレスラー〟ことウナギ・サヤカが第1623代王者として君臨していたが、午後2時開始の会見前にひと悶着あった。

 都内で挑戦者の〝大社長〟こと高木三四郎(54)との防衛戦(26日、東京・墨田区のひがしんアリーナ)に向けた調印式が予定されていたが、控室にいたウナギを高木が背後から急襲。手にはなぜか、九州産のウナギのかば焼き(2890円)を持っている。

 そのままかば焼きで首を絞められたウナギは、思わずタップ。レフェリーがギブアップを認め、ウナギ・カバヤキが第1624代王者として認定されたから、さあ大変だ。

 そのため調印式は王者カバヤキと、挑戦者の高木三四郎が出席。すっかり勝利を確信した大社長は「ウナギには変わりない」と言い張るが、案の定、調印式自体が成立しない。

 そこへ現れたのがウナギ・サヤカだ。「お前ら、本当にバカだな…」と、この光景を見て誰もが思っていることを口にするや「私が今までどんな思いをして、このベルトを守ってきたと思ってんだ。ウナギ・カバヤキだ? 見とけ! こうしてやる!」と、そのままカバヤキをカブリ。大好物の家系ラーメンを食べたばかりの胃袋に収め、「共食い」という決まり手により、ウナギ・サヤカが第1625代王者に返り咲いた。

 念のためにおさらいすると、ウナギ・サヤカ→ウナギ・カバヤキ→ウナギ・サヤカとベルトが移動したことになる。すったもんだの末、26日は予定通り、王者ウナギ・サヤカvs高木三四郎の王座戦が行われることになった。

「カバヤキと戦いたかった…」とガックリの高木だが、気持ちを切り替えて「おい、ウナギ! 26日はこのウナギみたいにガブっとかじってやるからな!」と予告。

 一方のウナギは「大丈夫か、この会社…」と、改めて誰もが感じた率直な意見を口にしつつ「すべてのウナギを代表して、私が26日に高木三四郎に勝ち、アイアンマンチャンピオンとして、いろいろなウナギと戦っていきたいと思います」と決意を込めた。