女子プロレス「スターダム」の中野たむが、スターライト・キッド救出の真相を明かした。

 4月27日の横浜BUNTAI大会でキッドは琉悪夏とのコンビで4WAYゴッデス王座戦に挑んだが、自身の誤爆により敗北。試合後、大江戸隊から集団暴行を受けユニットから追放された。そこに救出に現れたのはかつてSTARSで行動を共にした中野だった。

 昨年9月の「5★STAR GP」でキッドと対戦した中野は、自身率いる「コズミック・エンジェルズ(CA)」に勧誘するような言葉を残すなど、何かと黒虎を気にかけていた。「キッちゃん(キッド)は根が優しいし、真面目だからどんなに悪ぶっても大江戸隊のスタイルには合わないと思ってたし、伸び悩んでいるのを感じていた。あの日の試合も心配で見ていたらボコボコにされていて。いてもたってもいられなくなって勝手に足が動いてました」と振り返った。さらに自身も2018年1月に大江戸隊を追放され、STARSの岩谷麻優に救出された過去があり「私も同じ状況になったことがあって。キッちゃんが当時の自分と重なって見えたんです」と明かした。

 STARS時代には練習を共にし、遠征先の宿でも相部屋で悩みを相談するなど〝姉妹〟のような関係だったキッドとの再共闘は必然だったという。「復帰してからスターダムやCAのために戦ってきたけど、アジャコングと戦って自分のために戦いたいと思った。そのためにも今私にとってキッちゃんは必要な存在」とほほ笑んだ。

 横浜大会後の大会ではキッドと約3年半ぶりにタッグを結成。「ちょっとずつ闇が削ぎ落ちてあのころのキッちゃんに戻ってきてくれてるように感じる。試合でもたむの動きを把握してくれて懐かしい気持ちになった」と語り「私はベストタッグが狙えるくらいの可能性を秘めたタッグチームになるんじゃないかなって。たむはキッちゃんと組みたいよ」と呼びかけた。キッドの選択に注目が集まる。